「Rakuten Link」利用者以外との通話・SMSに大幅な変更が

楽天モバイルといえば、月当たりの通信量が1GB以下なら月額0円、どんなに通信しても月額3278円で利用できる料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」が大きな特徴ですが、もう1つの特徴として「Rakuten Link」の存在が挙げられます。

Rakuten Linkは楽天モバイルのサービスが利用しやすくなる総合コミュニケーションアプリなのですが、大きなポイントはRakuten Linkを経由すると、国内での音声通話やSMSが無料になること。Rakuten Linkでは他にも楽天のさまざまなサービスが利用しやすくなる仕組みが用意されているのですが、多くの人は無料で通話やSMSをするため、Rakuten Linkを使っているのではないでしょうか。
Rakuten Link iOS

楽天モバイルの「Rakuten Link」アプリは、国内の音声通話やSMSが無料で使い放題になることから人気のサービスだ

ですがそのRakuten Linkに関して、気になる仕様変更が発表されています。それはiOS版Rakuten Linkに関するもので、2021年6月15日より、Rakuten Link利用者以外との音声通話、及びSMSに関する仕様が変更されるというのです。

変更点1:音声通話着信がRakuten LinkからiOS標準アプリに
まず音声通話に関してですが、これまではどの人から電話がかかってきてもRakuten Linkで着信を受けることができました。ですが6月15日以降は、Rakuten Link利用者以外から電話がかかってきた場合、Rakuten LinkではなくiOS標準の電話アプリで着信するようになるというのです。
Rakuten Link iOS

これまでiOS版Rakuten Linkでは、楽天モバイル回線への通話着信を受けることができた。だが2021年6月15日以降はiOS標準の通話アプリで受信する形となる

この変更が問題になってくるのは、1つに着信履歴から折り返し電話をする場合です。従来であればRakuten Linkで着信を受けるのでそのまま折り返せば無料で通話ができましたが、6月15日以降は標準の電話アプリに履歴が残るため、そこから折り返し電話をしてしまうとRakuten Linkを経由しない通話となり、30秒22円の従量制料金がかかってしまうのです。

またこの仕様変更は、海外で利用する際も問題が発生してきます。なぜなら国によっては通話発信時だけでなく着信時も料金がかかることがあるのですが、6月15日以降は海外で利用する際の通話着信にもRakuten Linkを経由できなくなるので、そうした国では通話着信をするだけで料金がかかってしまうことになるのです。

変更点2:SMS送受信にRakuten Linkが使えなくなる
通話より大きな変更となるのがSMSです。なぜなら6月15日以降は、Rakuten Linkユーザー同士以外とのSMSの送受信にRakuten Linkが利用できず、iOS標準のメッセージアプリを使う必要があるからです。
Rakuten Hand

2021年6月15日以前はRakuten Link利用者以外とのSMS送受信が利用できたが、今後はiOS標準アプリからしか利用できず、SMS送信が有料になってしまう

標準アプリでもSMSの受信自体は無料なので、二段階認証などでSMSを用いる際は大きな問題にはならないでしょうが、送信時は国内であれば全角70文字当たり3円の料金がかかってしまいます。それゆえ日常的なメッセージのやり取りだけでなく、「Clubhouse」などのようにSMSで友達を招待する仕組みのサービスを使う場合も、送信時にお金がかかってしまうので注意を払う必要が出てきてしまいます。
 

iPhoneで楽天モバイルを使っている人が注意すべきは?

楽天モバイルは2021年4月からアップル製品の取り扱いを開始し、iPhoneが同社のネットワークに正式対応するなど、iPhoneでの利用環境が急速に向上しています。それだけに今回のRakuten Linkの仕様変更は、iPhoneユーザーの目線からすると明らかに不便になってしまうことから、楽天モバイルでiPhoneを利用したいユーザーに水を差す形となってしまったのは残念です。

では楽天モバイルでiPhoneを利用している人は、一連の仕様変更後どのような点に注意する必要があるでしょうか。

1. 通話着信にすぐ折り返しをしない
まず音声通話に関しては、着信があったからといってすぐ折り返しをしないこと。折り返しをする際は必ずRakuten Linkから電話をかけ直すよう、普段から心がける必要があるでしょう。

2. SMSの送信は必要最小限に抑える
SMSに関しては、Rakuten Linkユーザー以外への送信が確実に有料となってしまうので、どうしてもSMSを使わなければいけない時以外はSMSを使わないようにする必要があります。日常的なコミュニケーションはLINEなどの方が便利ですので、なるべく他の手段で連絡を取るよう心がけましょう。

3. 制約を受けたくないなら“2台持ち”の検討を
そうした制約を受けずにRakuten Linkを使いたいというのであれば、究極の手段としてはAndroidスマートフォンを1台用意し、そちらに楽天モバイルのSIMを挿入してiPhoneと一緒に持ち歩くという方法があります。一連の仕様変更の対象はあくまでiOS版のみで、Android版Rakuten Linkの仕様は変更ないからです。

それゆえ通話やSMSは全てAndroidスマートフォンでこなし、データ通信もAndroidスマートフォンのテザリングを経由してiPhoneから利用するようにすれば、継続してRakuten Linkをフル活用できるでしょう。
Rakuten Link iOS

Android版Rakuten LinkはiOS版のような仕様変更がないので、通話・SMS用に「Rakuten Hand」などコンパクトな端末を2台持ちするのも手だ

かなり手間がかかる方法ではありますが、楽天モバイルは「Rakuten Mini」「Rakuten Hand」など、2台持ちがしやすいコンパクトなAndroidスマートフォンも提供しているので、どうしても無料通話・SMSにこだわりたいなら検討する余地はあるのではないでしょうか。


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