楽天モバイルは2020年4月の携帯電話事業本格サービス開始当初から、月額2980円で自社エリア内であれば使い放題の料金プラン「Rakuten UN-LIMIT」のみを提供しており、5Gに対応した後継プラン「Rakuten UN-LIMIT V」でも、その仕組みは大きく変わっていません。

ですが2021年1月29日に発表された新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」は、やはり「Rakuten UN-LIMIT V」の後継プランで1プランのみという仕組みは維持されているのですが、料金の仕組みは大きく変わっています。その詳細について説明しましょう。
楽天モバイルが2021年4月より提供開始予定の「Rakuten UN-LIMIT VI」は、月額0円から利用できるなど従来の常識を大きく覆した料金プランだ

楽天モバイルが2021年4月より提供開始予定の「Rakuten UN-LIMIT VI」は、月額0円から利用できるなど従来の常識を大きく覆した料金プランだ

 

新たに段階制を採用、月額料金はなんと0円から

Rakuten UN-LIMIT VIが従来のプランと変わった最大のポイントは、毎月のデータ通信量に応じて料金が変化する、段階制のプランになったこと。月当たりのデータ通信量が20GBを超えた場合の料金上限は月額2980円なので、従来通り楽天モバイルエリア内であれば使い放題のプランとして利用することも可能なのですが、20GB以下の場合はより安い料金で利用できるのです。

具体的には、3GBから20GBまでの場合は月額1980円、1GBから3GBまでの場合は月額980円となり、1GB以下の場合はなんと月額0円と、料金がかからないのです。もちろん実際の料金にはユニバーサルサービス料(2021年1月からは3円)がかかるため、月当たりの料金支払いが完全になくなる訳ではないのですが、それでも常識外れの料金であることに間違いありません。
Rakuten UN-LIMIT VIの料金の仕組み。楽天モバイルエリア内での通信量に応じて料金が変わる段階制を採用し、月額料金は1GB以下の場合は0円で、20GBを超えても月額2980円だ

Rakuten UN-LIMIT VIの料金の仕組み。楽天モバイルエリア内での通信量に応じて料金が変わる段階制を採用し、月額料金は1GB以下の場合は0円で、20GBを超えても月額2980円だ

実際、同じ1GBプランの料金で比べてみますと、大手であるNTTドコモの段階制プラン「5Gギガライト」は1GBまでの料金が月額3465円ですし、3G回線からの乗り換え専用プラン「はじめてスマホプラン」(2021年4月提供予定)でも月額1480円。より安価なMVNOのプランでも、オプテージ「mineo」の1GBプランが月額1180円、ジュピターテレコムの「J:COM MOBILE」の1GBプランで月額980円ですから、Rakuten UN-LIMIT VIの料金がいかに常識を超えたものであるかが理解できるのではないでしょうか。

ただし「1GBまで0円」が適用されるのはあくまで1人1回線目までで、2回線目以上はデータ通信量が1GB以下でも月額980円かかってしまいます。「家族全員を1GBまで0円にしたい」という場合は、家族が個々に楽天モバイルの回線を契約する必要があるでしょう。
 

他のサービスや制約は従来と同じ

もちろんRakuten UN-LIMIT VIは、楽天モバイルのエリア内であれば4G/5G双方での通信が可能ですし、従来のRakuten UN-LIMIT Vまでと同様、「Rakuten Link」アプリ経由で音声通話をすれば国内通話やSMSは基本的に無料。世界66の国と地域での海外ローミングも2GBまでは無料で高速通信が可能です。
「Rakuten Link」アプリを使えば国内通話が無料でかけ放題となる点などは、従来のプランと同様だ

「Rakuten Link」アプリを使えば国内通話が無料でかけ放題となる点などは、従来のプランと同様だ

また楽天モバイルを契約していれば、「楽天市場」などの利用時に「楽天ポイント」の付与率が上がる「スーパーポイントアッププログラム」(SPU)の対象(1倍)になるという点も変わっていません。

一方で、楽天モバイルのエリアが整備されていない場所や地域で、KDDIのネットワークにローミングして通信する「パートナーエリア」での利用に関しては、高速データ通信できる通信量が月当たり5GBまで、それを超過した場合は1Mbpsという制限も変わっていません。

・気になる楽天モバイル回線のカバーエリアは
楽天モバイルのエリアは都市部を中心として急速に広がっており、2021年3月末には人口カバー率80%、2021年夏頃には96%を見込むとしており、急速に広がっていることは確かです。ですがそれでも、地方や山間部などでは整備に時間がかかることから当面KDDIとのローミングによる利用となる可能性が高く、Rakuten UN-LIMIT VIの恩恵があまり受けられないことに変わりありません。
楽天モバイルは2021年夏までに人口カバー率96%を達成するとしているが、それでも地方や山間部などでは当面KDDIのローミング回線を利用するため、あまり恩恵を受けられないと見られる

楽天モバイルは2021年夏までに人口カバー率96%を達成するとしているが、それでも地方や山間部などでは当面KDDIのローミング回線を利用するため、あまり恩恵を受けられないと見られる

また楽天モバイルは東京都や大阪府など、一定のエリア整備が済んだ都県でKDDIとのローミングを終了しているようですが、その影響でローミングが終了したエリア内で、楽天モバイルでの通信自体ができなくなるケースが一部のエリアで出てきているようですので、そうした点にも注意が必要でしょう。

・既存の楽天モバイル利用者は自動的にRakuten UN-LIMIT VIへと変更
なおRakuten UN-LIMIT VIのサービス開始は2021年4月1日からとなりますが、既存の楽天モバイル利用者は同日で自動的にRakuten UN-LIMIT VIへと変更され、手続きの必要はないとのこと。またプラン変更後も、300万人に対して1年間料金が無料になるキャンペーンの期間は維持されるようです。
既存契約者の新料金プランへの切り替えは、2021年4月1日に自動的になされることから手続きの必要はない

既存契約者の新料金プランへの切り替えは、2021年4月1日に自動的になされることから手続きの必要はない

段階制の採用によって、あまり利用しない月は料金を一層抑えられるようになったことは、コロナ禍で断続的に外出自粛が続く現状では大きなメリットがありますし、無料キャンペーン終了後もあまり使わなければ無料が継続できるのも嬉しいポイントといえます。「楽天モバイルはエリアが不安」という人でもあまり使わなければ無料ですし、楽天市場を使っているならSPUの対象になるというメリットもあることから、都市部に住んでいる人ならお試しで契約してみてもよいかもしれません。

【おすすめ記事】
ahamo(アハモ)のメリットとデメリットを整理! ドコモ格安プランの注意点は?
KDDIの新料金プラン「povo(ポヴォ)」を解説! UQ mobileや他プランとどちらを選ぶべき?
「ahamo」で激変、携帯大手3社の料金プランの行方を占う
今さら聞けないMVNOとMNOの違い、実は「格安スマホ」にも違いが
5Gとは? 4G対応のスマホでも使えるの? 3つの特徴を徹底解説!
5Gからahamoまで、2020年の携帯電話業界を振り返る

■All Aboutで「お金」について、アンケートを実施中です!
回答いただいた内容をAll About記事企画の参考にさせていただきます
※2021/7/1~2021/7/31まで

・【誰でも回答可】「毎月の家計についてのアンケート」に回答する
抽選で10名にAmazonギフト券1000円分プレゼント

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※機種やOSのバージョンによって画面表示、操作方法が異なる可能性があります。