今回、All About編集部が実施したアンケートをもとに「賞味期限切れ納豆、いつまで食べられると思いますか?」の回答結果を発表します。また、傷んだ納豆を食べてしまった時のリスクや対処法を医師の立場から解説します。
※アンケートは全国各地500名を対象に実施
※男女比:男性 162名/女性 331名/回答しない 7名
※年齢比:10代 7名/20代 121名/30代 150名/40代 139名/50代 64名/60代 18名/70代 1名
※アンケート実施期間:2021年8月17日~8月22日
「3日後」~「1週間後」が多数派
「賞味期限切れの納豆、いつまで食べられると思いますか?」のアンケート結果は以下の通り。「賞味期限切れの納豆、いつまで食べられますか?」の結果
最も多かったのが「1週間後」の26.2%、続いて「3日後」の26%、さらに「臭いをかぐなど確かめてから」の14.2%という結果になりました。
また今回のアンケートで500人のうち16人が賞味期限切れの納豆でお腹を壊した経験があることも分かりました。
〇「3日後」と回答した人の意見
・これ以上はカピカピになるから。(女性 30代)
・火を通す訳じゃないので3日くらいが気持ち的に限界。(女性 40代)
〇「1週間後」と回答した人の意見
・発酵食品なので期限がきれても1週間くらいなら大丈夫そう。(女性 40代)
・1週間すると少し苦みが出てきておいしくないので限界です。(男性 60代)
納豆は発酵食品のため、賞味期限を多少過ぎても大丈夫と考えている人が多いようです。「買ってきたらすぐに冷凍保存する」などの理由で「1か月後」と答えた人も4%存在しました。
発酵と腐敗は別! 賞味期限切れのリスク
では、賞味期限切れの納豆を食べる場合、どんなリスクが考えられるのでしょうか。納豆は、黄大豆、青大豆、黒豆などを納豆菌によって発酵させた食品。同じように捉えられがちですが、発酵と腐敗は異なります。
納豆菌が優先的に存在するため他の菌が繁殖しにくい環境にありますが、細菌やカビが増える可能性はあるので、納豆の状態を見ておく必要があります。
不快な臭いがする、水っぽくなる、食感が変わったときは要注意。腹痛や下痢、吐き気などの症状を引き起こすことがあります。わざわざ風味も悪く、おいしくない納豆を食べるのは望ましいとはいえません。
異変を感じたら食べちゃダメ!
納豆菌のおかげで食中毒を引き起こす細菌は増えにくいとはいえ、菌によっては下痢、腹痛が見られるので、症状が現れたら水分摂取を心がけましょう。嘔吐、下痢、腹痛、血便、発熱があれば、医療機関で相談してください。納豆菌は再発酵が起こるとアンモニアのような臭いがひどくなるので、冷蔵庫などによる食材の管理は必要です。発酵食品だからといって腐敗しないわけでなく、腐る場合もあるということを知っておきたいものです。
変色などが見られれば他の細菌が増えている可能性があるので、いつもの納豆と違うと感じた時は食べないように。おいしく食べられる期間を守るようにした方がいいでしょう。