子育て

親が「子どもに手伝ってもらう家事」ランキング、3位「ゴミ出し」、2位「片付け」、1位は…?

親子間のコミュニケーションになるだけでなく、子どもの自立にもつながる「家事のお手伝い」。今回All Aboutでは、「子どもに手伝ってもらう家事」についてアンケートを実施しました。その結果を紹介します。

長島 ともこ

執筆者:長島 ともこ

子育て・PTA情報ガイド

子どもが言葉を発するようになり、意思の疎通がある程度できるようになる2~3歳くらいになると、子どもに家事を手伝わせ始める家庭が多いようです。今回、All About編集部は「子どもに手伝ってもらう家事」アンケートを実施。ランキングを発表します。

集計結果からは「失敗が少なく簡単にできる家事」「きれいにたためた、部屋がきれいになったなど“結果が見える”家事」が上位にランク入りしていることがわかります。ここでは、上位3つの家事と、それぞれの家事のお手伝いをさせるときのコツを紹介します。

※ アンケートは全国各地500名を対象に実施
※アンケート実施期間2021年9月10日~2021年9月12日

 

1位は「洗濯ものをたたむ」

子どもに頼む家事TOP3

1位は「洗濯ものをたたむ」で、50票でした。

「子どもに手伝ってもらう家事」全ランキングを見る

「洗濯ものをたたむ」家事は、子どもが帰宅し家にいるときに行うことが多いため、お手伝いを頼みやすい家事のひとつです。手先を使って作業するため、繰り返し行うことで巧緻性(=手先の器用さ)を身につけることも期待できます。

〇「洗濯ものをたたむ」お手伝いのコツ
まずは、ハンカチ、ミニタオル、靴下など子どもがたたみやすい簡単なものからお手伝いをお願いしましょう。「ハンカチは、最初に2つに折って、次にまた2つに折ろうね」など親が手本を見せ、いっしょに行います。上手にできなくても、叱るのはNG。「こうするとうまくたためるよ」など、その都度コツを教えていきましょう。

 

2位は「片付け・整理整頓」

2位は「片付け・整理整頓」でした。

片付けや整理整頓のお手伝いをお願いすることで、その部分がきれいになるという“結果”を共有できます。子どもにとっても、自分がしたことが目に見え、達成感を味わいやすいお手伝いといえるでしょう。

〇「片付け・整理整頓」お手伝いのコツ
とはいえ、そもそも片付けは、子どもにとってはあまり興味のないこと。「リビングをお片付けして、お部屋がすっきりしたらおやつにしようね」など、“お楽しみ”時間の前のひと区切りのタイミングで声をかけ、できれば親子でいっしょに片付けることで子どものやる気もアップします。

 

3位は「ゴミ出し」と「お風呂掃除」

3位は、同数で「ゴミ出し」と「お風呂掃除」でした。

「ゴミ出し」は、朝、登校・登園前に頼みやすいお手伝いです。ママ、パパと3人でゴミ出しに行くのが日課になっている家庭もあるようです。ゴミ出しを頼むことより、ゴミ収集日や分別の仕方など、ルールを守る大切さを伝えることもできます。

「お風呂掃除」は、小さい子どもは足が滑ったりする危険があるので、小学生以上の子が取りかかりやすいお手伝いといえるでしょう。床をこすると汚れが落ちるなど“成果”が目に見えるため、ハマる子もいるようです。

〇「ゴミ出し」お手伝いのコツ
ゴミの出し方、出す場所を最初にしっかり教え、最初は親も同行します。子どもの年齢などにより、子ども一人に任せられると判断した場合は単独でお願いするのもOKですが、「生ゴミの場合は出したあと手を洗う」など、衛生面の配慮が必要です。

〇「お風呂掃除」お手伝いのコツ
浴槽、排水溝、壁などお掃除部分がたくさんあるため、「最初は浴槽だけお願いね」など、少ない労力ですむお手伝いから。お風呂用洗剤の使い方も最初に教え、衣服や肌につけないよう注意すること、換気しながら使うことを必ず伝えましょう。

 

お手伝いの「自主性」を育てるには?

子どもは、家事のお手伝いをして家族や周りの人に「ありがとう!」と感謝されたりほめられたりすることで自信をもち、自主的に行動できるようになっていきます。まずは、洗濯ものたたみや片付けなど、自分がしたことが目に見え、達成感が味わえるお手伝いから始めるとよいでしょう。

子どもに家事を手伝ってもらったら、「ありがとう! 助かったよ!」と声をかけます。最初の頃は、失敗したり、時間がかかったりも当たり前。親がした方が早くスムーズに終わりますが、まずは親が見本を見せ、子どもの様子を見守りながら根気よくお手伝いに取り組ませることで、段取りを考えることができるようになったり、計画性が身についたりすることも期待できます。

また、料理をしているときに「私も(僕も)包丁で野菜を切ってみたい!」など、自分から「やりたい!」といってきたお手伝いは、できるだけさせましょう。子どもの年齢により、親が後ろから手を添えてフォローする、子ども用ナイフやまな板などを用意するなど、親が“環境”を整えることで子どももやる気がアップし、興味・関心を育てることができます。

子どもによって、できることはさまざまです。子どもができそうなお手伝い、「やりたい!」と言ってきたお手伝いをさせながら、子どもの成長をサポートしていきたいものです。

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