iPhone 13シリーズの特徴
iPhone 13シリーズは、「iPhone 13」「iPhone 13 mini」「iPhone 13 Pro」「iPhone 13 Pro Max」の4機種となります。最新機種ということで、前モデルと比較して性能がアップしています。 CPUはA15 Bionicチップで処理速度が向上し、カメラ機能では広角カメラが「センサーシフト光学式手ブレ補正」に対応、静止画撮影で「フォトグラフスタイル」に対応。動画撮影で「シネマティックモード」に対応となっており、デュアルeSIMにも対応しました。その他、バッテリー持続時間の向上、ディスプレイの描画スピードの向上などが挙げられます。iPhone 13シリーズで搭載しなかった機能
性能はアップしているのですが、ユーザーが期待していて、搭載されなかった機能もありました。5G通信において日本国内の「ミリ波」対応、外部接続端子のUSB-Cへの変更、Touch ID(指紋認証)機能の搭載です。5G通信はLTE通信に比較して大幅に速度アップはしていますが、さらに5G通信のミリ波は、受信時最大4.1Gbps、送信時最大480Mbpsの通信が可能になっています(NTTドコモの場合)。高速通信の5Gを利用する上でミリ波対応は欲しい機能のひとつです。いち早く5G通信への対応をしたiPhoneではありますが、日本国内でのミリ波対応は見送られる結果となりました。 また、iPhoneの接続ポートとしてはLightningが使われていますが、iPad miniにおいてはUSB-Cに変更となっています。USB-Cのほうが通信速度が速く、他の機器との汎用性が高くなっているため、iPhone 13へのUSB-Cポート搭載は、ユーザーが期待していた機能のひとつでした。残念ながら、引き続きLightningポートが搭載されています。 iPhoneの認証機能は、ホームボタン搭載時には指紋認証がありましたが、ホームボタンが廃止されてから、認証機能はFace IDとなっています。現代のようなマスク社会では、Face ID認証が不便な認証の一つになってしまいました。アップルは対策としてApple WatchユーザーはFace ID不要で認証できるような仕様にしましたが、Touch ID機能の搭載で指紋認証ができるほうが使い勝手は上がります。ユーザーはiPhone 13にTouch ID機能を期待していましたが、搭載はされませんでした。
iPhone 13シリーズは買いか?
iPhone 13シリーズは、前モデルのiPhone 12シリーズより機能アップはしていますが、マイナーバージョンアップに留まっています。また、ユーザーが期待していた機能が搭載されなかった結果となりました。iPhone 13シリーズが買いかどうかの判断ですが、新規購入者やiPhone 11以前を利用しているユーザーには十分魅力的かと思います。ただ、iPhone 12を利用しているユーザーは急がずとも、次期機種に期待してもよいかもしれません。ゲームなどのアプリで高速な処理速度が必要、品質の高い動画を撮影したい、などのニーズがあれば、iPhone 13シリーズは魅力的な機種になります。
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