Q:クレジットカードの不正利用、誰でもされる可能性がある?
「先日、クレジットカードの会社から電話がありました。私のカード番号で決済をしようとして認証に失敗した形跡が数回あったらしく、その確認でした。知らないうちにカードを不正利用されそうになったようです。カード番号が漏洩した等、身に覚えがありません。結局はカードを再発行することになってしまいました。クレジットカード会社の人から『クレジットマスター』という方法で誰でも被害者になる可能性があると聞いたのですが、どんな方法でしょうか? また実際、使われてしまったら、お金は全部戻りますか?」(30代・会社員)A:できるだけ早く気づくために、定期的に利用明細を確認する
クレジットマスターとは、クレジットカードの番号の規則性をもとに、現在利用することのできるカード番号を推測する方法です。無差別的に、大量にアタックする不正手口であり、個人で予防はできません。いつ、誰の身に起こるのか分からないくらい、被害は増加しています。万一、クレジットマスターにあってしまったときは、速やかにカード会社に連絡し、カードを止めるようにすることが大切です。カードで家賃や公共料金などの各種支払いをしている場合には、新たなカードに変更するか、銀行の口座振替などに変更しなければなりません。手続きに時間がかかるようなら、支払先に被害にあったことを伝え、どのように対処したら良いのか、相談してもいいでしょう。
そのようなお知らせがきたときには、すぐに自分のカードで不正に使われているものがないか、自分に身に覚えがない取引がないのかを確認するようにしましょう。
できるだけ早く気づくには、定期的に利用明細を確認することです。不正手口で決済されたものは、明細は英語名になっていることがほとんどです。海外や海外サイトを利用する人は気づきにくいので、丁寧にチェックすることが必要です。
万一、不正利用されたときには、カード会社に申し立てれば、どのようにお金が流れているのか、調べてもらえますよ。不正が証明できたときには、一定期間内なら決済されてしまったお金を返還してもらえます。期間はカード会社によって違いますので、できるだけ早く、不正に気付くことができれば、被害にあったお金を取り戻すことができるのです。もちろん、カードは発行し直してもらって下さいね。
監修/齋藤 実(ウィルス対策・セキュリティソフトガイド)
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