年金・老後のお金クリニック/加給年金についてのQA

加給年金は繰下げ受給できるのでしょうか?

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に回答します。今回は加給年金の繰下げ受給についてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

坂口 猛

執筆者:坂口 猛

初心者のための相続税・税金ガイド

  • Comment Page Icon
老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に回答します。今回は加給年金の繰下げ受給についてです。
 

Q:加給年金は繰下げ受給できますか?

「私はずっと会社員で年下の妻を扶養しており、加給年金を65歳からもらえると思うのですが、厚生年金の繰下げ受給と一緒に繰り下げることは可能ですか?」(会社員・男性)
 

A:老齢厚生年金の繰下げ受給を行うと、その間は加給年金は支給されません

老齢厚生年金の繰下げを行うと、その期間は、加給年金は支給されないことになります。
 
加給年金の年金受給者の要件を確認すると以下のようになっています。

 ・厚生年金保険の被保険者期間が20年以上あること(一部例外もあります)。
 ・65歳以後の老齢厚生年金を支給されていること(一部例外もあります)。

 
「65歳以後の老齢厚生年金を支給されていること」という要件があるため、老齢厚生年金の繰下げ受給をすると、この要件にあてはまらなくなってしまうことになるのです。
 
もし年金の繰下げ受給をして加給年金を受け取りたい場合は、老齢厚生年金を受給して、老齢基礎年金のみを繰下げ受給するという手があります。老齢厚生年金が支給されていれば、加給年金を受け取れるからです。
 
老齢厚生年金の繰下げ受給により増額をすべきか、加給年金を取るべきか、に関しては、繰下げ率による増額分と配偶者の年齢による加給年金の総額などにより、その効果は異なりますので、慎重に検討することをおすすめします。

※年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

【関連記事をチェック!】

年金はいつからいつまで受給できる? 自分が死亡したら受給はどうなる?
企業年金と厚生年金の違いって? 企業年金に入るためには?
年金の「標準報酬月額」「平均標準報酬額」と「平均標準報酬月額」って何が違うの?
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/12/31まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます