老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に回答します。今回は、「標準報酬月額」「平均標準報酬額」と「平均標準報酬月額」の違いについてです。
 

Q:年金の「平均標準報酬額」とは何のことですか?

「老後が心配で、年金について関心があります。年金用語が複雑で頭がごっちゃになるのですが、標準報酬月額や平均標準報酬額、平均標準報酬月額などという言葉がでてきます。この3つは、何が違うんでしょうか? 毎月の給与額の平均のことを指していますか?」(会社員・東京都)

A:「平均標準報酬額」にはボーナスが含まれるのです

質問された「標準報酬月額」「平均標準報酬額」「平均標準報酬月額」と、ぜひ覚えておいてほしい「標準賞与額」について解説しますね。これらの言葉は「老齢厚生年金額(報酬比例年金額)」の計算式で見かけたのではないでしょうか?
 
昭和21年4月2日以降生まれの人は……

【1】「平均標準報酬月額」×7.125/1000×平成15年3月までの被保険者期間の月数
【2】「平均標準報酬額」×5.481/1000×平成15年4月以降の被保険者期間の月数
 老齢厚生年金額(報酬比例年金額)= 【1】+【2】の合計額
という計算式で年金額の計算をしますので、ここで見かける年金用語、ということになります。

ざっくり解説すると……

「平均標準報酬月額」は、平成15年3月までの被保険者期間の各月の「標準報酬月額」の総額を、平成15年3月までの被保険者期間の月数で割った金額です。
 
「平均標準報酬額」は、平成15年4月以後の被保険者期間の各月の「標準報酬月額」「標準賞与額」の総額を、平成15年4月以後の被保険者期間の月数で割った金額です。
 
上記の2つを計算するうえで必要な「標準報酬月額」とは、受け取る給与(基本給のほか残業手当や通勤手当など)を一定の幅、1等級(8万8000円)から32等級(65万円)まで区分した報酬月額に当てはめた金額となります。「標準賞与額」は、賞与の額から1000円未満の端数を切り捨てたもので、支給1回につき、150万円が上限です。

「標準報酬月額」「標準賞与額」は、毎月の給料やボーナスなどから差し引かれる厚生年金保険料を計算する際に使用され、あなたが負担する厚生年金保険料は、「標準報酬月額」「標準賞与額」によって上下するのです。
 
そして、将来もらえる老齢厚生年金額は、【1】や【2】のように、「平均標準報酬月額」や「平均標準報酬額」で計算されます。
 
「平均標準報酬月額」と「平均標準報酬額」の違いは、一見すると「月」という言葉が入っているかどうかですが「平均標準報酬月額」には「標準賞与額」が含まれないのです。平成15年4月以後の厚生年金計算に使う「平均標準報酬額」には「標準賞与額」が含まれます。理由は平成15年4月より、ボーナスからも厚生年金保険料が差し引かれることになってしまったためです。
 
厚生年金の計算では、この4つの用語をおさえておくことは、とても重要です。自分の給料明細やねんきんネットなどでも確認してみましょう。

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