「おじさんLINE」「おじさん構文」の流行

「ともチャン、ゆっくり、休んでね!今度おじさんが、癒やしてあげるヨ。ナンチャッテ!!」――こうした文章を見たことがありますか? これは「おじさんLINE」「おじさん構文」などと呼ばれる文体で、実際には赤字のビックリマークや汗をかいている顔の絵文字などがふんだんに入ります。

おじさんLINEは、絵文字が多め、句読点の位置がおかしい上に多め、LINEでも長文、ご飯に誘うなど下心が見える、などの特徴があります。

2016年頃には嫌がられていた「おじさんLINE」ですが、ある時を境に、おじさんLINEを真似する遊びが流行り始めました。おじさんの文章を自動作成する「おじさん文章ジェネレーター」を作成する人も登場。2021年になってもテレビで話題にされるなど、おじさんLINEは時々話題にのぼるテーマになっています。
「おじさん文章ジェネレーター」はおじさん構文が自動で作成できる

「おじさん文章ジェネレーター」はおじさん構文が自動で作成できる

筆者は2019年頃、女子高生達の「おじさんLINEごっこ」を見せてもらったことがあります。グループで誰が一番おじさんらしく書けるかを競い合い、「キモーい」と言いながら盛り上がっていました。おじさん構文は真似しやすいこと、そして自分たちには理解できない文化であることに面白みを感じているのでしょう。
 

若者は打ち言葉でコミュニケーションする

では、若者はどんな文章をやり取りしているのでしょうか。大きな特徴は、短文で、読点(、)を打つ代わりに送信ボタンを押し、句点(。)を省略することです。
若者は打ち言葉でメッセージをやり取りする

若者は打ち言葉でメッセージをやり取りする

絵文字やスタンプの利用頻度は若者でも人によって違うようですが、長文の中に絵文字をいくつも入れ込むことはほとんどありません。ガラケーのメールのイメージで作成している文章には違和感を感じるようです。

こうした言葉を、「打ち言葉」と呼びます。文化庁は2018年3月に「分かり合うための言語コミュニケーション(報告)」で、「話し言葉の要素を多く含む新しい書き言葉」であると定義しました。面と向かって話すときには声のイントネーションや表情もあわせて相手の話を理解しますが、打ち言葉ではその要素がありません。そこで、絵文字やLINEスタンプ、ビックリマークなどで感情を補完します。

また、打ち言葉には「おk(OK)」、「うp(up・アップ)」など、ネット由来の表記も含まれます。これらは入力の間違いから生まれた打ち言葉です。
 

若者の流行語の特徴は?

ここでLINEリサーチが4月5日に発表した調査、「高校生が2021年に流行りそうだと思う流行語は?」を見てみましょう。
LINEリサーチ若者言葉調査

「高校生が2021年に流行りそうだと思う流行語は?」(出典:LINEリサーチ)

1位の「ぴえん」は泣き声をかわいく表した言葉です。2020年から爆発的な人気となり、楽曲やゲームが誕生したり、絵文字を使ったグッズが販売されたりと盛り上がりました。「お肉食べすぎたぴえん」といったような使われ方をします。たった3文字で泣きたい気持ちをかわいく表現できることが人気の理由です。

2位は「おはようでやんす」はYouTuberが使っていたことで人気となっています。他にもYouTuberが使っていた「~してもろて」、TikTokから流行った「いややばいでしょって話だよね」がランクインするなど、SNS発の流行語もよく見られます。

3位は「あせあせ」となっていますね。焦っているときによく使われる言葉で、焦っている顔の絵文字のように使います。

つまり、若者に流行する言葉は、使いやすい打ち言葉と、YouTubeやTikTokなどのSNSで流行った言葉が多く見られるということです。時事ネタが元になりやすい大人の流行語とはずいぶん違いますね。

「言葉は生き物」といわれ、時代が変わると新しい言葉が生まれたり、違う使われ方をしたりするようになります。年代によって言葉遣いが違うことも、文化的背景を考えると楽しいですよね。お互いに良いところは取り入れて、無理のない範囲で使ってみてはいかがでしょう。


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