シンプルライフ

「子どものお下がり服」が溜まって困るというお悩みに!解決ポイント3つ

子どもの服について「お下がり服を大量にもらってしまう」「次の子にも使えるかなと溜まっていく」「思い出が詰まっていて手放せない」というご相談をいただきました。ミニマリストが「溜めない」アイデアをご紹介します。

香村 薫

執筆者:香村 薫

シンプルライフガイド

服の片づけで困っていることは何ですか?

お下がり服

「とりあえず」と残してしまうお下がり服

突然ですが、皆さんの「服の片づけに関するお悩み」は何ですか? 筆者のLINE公式アカウントで服の片づけに関するお悩みを募集したところ、ダントツの一位が「子どものお下がり服」に関するお悩みでした。今回はこれらのお悩み事に対して片づけのプロからアドバイスさせていただきます。
 

お悩み1. 多方面からお下がり服が大量にきます……どうすれば?

お下がり服

いただき物の服が多すぎて生活空間を圧迫する

先日「多方面からお下がりをたくさんいただくので、今はまだ着られないサイズの服で家の中がいっぱいになっています。お下がりがあるので新しい服をほとんど買わなくていいのはありがたいと思いつつ、服の中で暮らしているような気持ちになります」というご相談がありました。

この質問主さんの素晴らしいところは、すでにサイズごとに持っている服の量を把握しているという点です。

なんとなくお下がり服が大量にある、とお困りの方はまずはサイズ・ジャンルといったカテゴリに分類し、それぞれの数を把握することから始めましょう。

今はまだ着られない大きなサイズの服はもちろん、今着られる服も数が把握できて、自分にとって十分だとなれば、これ以上のお下がり服が不要だとわかるはずです。

次に「多方面から大量にくる」という点が気になりますね。

例えばミニマリストである筆者には誰も「お下がり服あげようか?」とは言いません。多方面から大量に服がくるということは、質問主さん自身が気づかぬうちに「欲しい」というオーラを出している可能性もあるのでは。

欲しいと言っていなくとも、ふとした話の流れで「ありがとう! すごく助かっている!」と発した言葉が、「そうか! この人にあげれば喜んでもらえる!!」と相手の記憶に残るというケースはよくあることです。

「今は服がたくさんあって満足している」「他に欲しい方がいらっしゃるはずなので」とハッキリと相手に伝えるのもよいですね。

それでもまだお下がりをいただく機会があって、どうしても断れないのなら「中身を見ずに次の方に差し上げる」というのはいかがでしょうか。捨てるのではなく誰かに差し上げるわけですから、罪悪感も少しは軽減されるかと思います。
 

お悩み2. いつかまた使えるかも?の服が溜まりすぎた……どうすれば?

お下がり服

いつか使うかも?全部残しておこう!と思いがちです

同性の兄弟がいる、もしくはまだ見ぬ将来の子どもをイメージして、「いつか使うかも」と服をとっておくということはよくあります。それも数が増えすぎると管理しきれなくなりますね。

そのようなお悩みをお持ちの方には、保管するにもお金がかかるということをお伝えしています。あくまで目安ですが、ダンボール1つ分の保管料は600円/月(※)。つまり年間7200円です。その金額を払ってまで、とっておきたい服なのかどうか考えるのもポイントですね。

(※)総務省統計局が発表した「平成30年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計」によると、1畳あたりの家賃の平均は1カ月約3000円。1畳における段ボールは5個程度(サイズ60~80)なので、段ボール1個の保管料を600円と試算しました。

ちなみに、段ボール1つから預けることができるサービス「サマリーポケット」では、1箱あたりの月額利用料は275円~ですが、ボックスを取り出す際に1箱880円~の費用が発生します。

こうして金額として提示されると、なんとなくドサッと残すのではなく、精査して本当に残したい服だけとっておこう、という気になるのでは。

また、保管期間が長くなることで、当初気づかなかった黄ばみやカビが出ることも。いざ使おう!というときの洗濯が大変だった、という声も耳にします。全てを残しておくのではなく、保管前に汚れ具合をチェックして厳選することをオススメします。

もうひとつ、これは筆者が体感として感じていることなのですが、子ども服を譲りたい人は意外と多いのです。捨てるのがもったいないと残している子ども服、ベビーグッズがたくさんある、という方って結構いらっしゃいませんか?

お下がりをあてにすればいい、ということを申し上げているのではありませんが、タイミングによっては、周囲からお下がり服をたくさんいただける、ということもありえます。実際、我が家の3人の子どもたちは、サイズ120くらいまでは、お友だちにもらったお下がりにお世話になりました。
 
しかも自分ではなかなか買わない高価なお洋服、ベビーグッズが集まるのもうれしいポイント。譲ってくれた方は、自分の子どものときはもったいなくて、使う頻度が少なかったのだそうです。そういう服を循環させるという意味でも、必要なときには「誰か服を譲ってください」と発するのもありだと思います。

「いつか使えるかも?」と思って服を手放せない方は、いつか誰かにお願いしてみようと考えられるようになれば、服を厳選することができるようになっていきます。
 

お悩み3. 思い出が詰まりすぎていて捨てられない……どうすれば? 

お下がり服

思い出の服は手放しづらい代表格

特別な思い出がある服(新生児の服、お出かけ着、発表会の服、晴れ着、制服など)は、今は着ていないけど手放せないという方も多いかと思います。

普段着ていた洋服でしたら、写真に撮る、厳選する、掃除に使う、という方法がありますね。ただ、思い入れがある服は、ウェスにするためにハサミでカットするのが嫌という方もいらっしゃいました。

そういう方へオススメしたいのが「リメイク」です。リメイクを機に気持ちを切り替えられた!という方が結構いらっしゃるんです。

例えば

・肌着を切ってガーゼハンカチに!
→子どもの通園用・通学用ポケットにも入れられるよう小さめサイズで作る

・くるみボタンを作る!
→洋服のワンポイントや、生地にプリントされたイラストがキレイに出る部分をカットしてくるみボタンにし、髪ゴムやブローチに使う

・エコバッグに!
→布地が気に入っている場合は、エコバッグにリメイク

こうして形を変えて今後も使うためならハサミで生地をカットすることもできるようになります。

以上、3つのアイデアをご紹介しました。もし同じようなお悩みをお持ちの方がいらっしゃいましたら、お試しいただけるとうれしいです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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