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ちょっと似てる? 自由自在に動く掃除機「バルミューダ ザ・クリーナー」と「ダイソン オムニグライド」それぞれの特徴を整理

ダイソンとバルミューダから、ブラシを2本備えた自由自在な掃除機が登場しました。今回はこの2つの製品を比較して、違いを整理してみます。

伊森 ちづる

執筆者:伊森 ちづる

家電マーケティングガイド

本体2つ

「ダイソン オムニグライド」(左)と、「バルミューダ ザ・クリーナー」(右)

前後左右自由自在に動くクリーナーが、今話題となっています。その中心にいるのがダイソンの「ダイソン オムニグライド」と、バルミューダの「バルミューダ ザ・クリーナー」ではないでしょうか。今回はこの2つのモデルをそれぞれ使ってみて、その特徴を整理してみます。
 

どちらも、回転するブラシを2つ備えている

共通しているのは、従来のクリーナーでは実現できなかった可動性。そのポイントになるのがブラシ。一般的な掃除機の場合、ヘッド内に内蔵している回転ブラシは1本ですが、「ダイソン オムニグライド」と、「バルミューダ ザ・クリーナー 」はブラシを2本内蔵しています。

2本のブラシが別方向に回転して、床面との抵抗を軽減するという仕組み。さらに小型のキャスターを備え、床面をスムーズに動かせるようになったというわけです。
ヘッドの裏面

左がダイソンの「Omnidirectional Fluffyクリーナーヘッド」。右がバルミューダの「デュアルブラシヘッド」。どちらも回転ブラシを2つ備えています

ヘッドとスティックの接続部分は、360度どの方向にも曲がります。このため、手首をひねるだけで簡単にヘッドの方向を変えられます。

この小回りの良さと軽快な動きは感動モノ。特に、家具と壁の間や、ダイニングテーブルまわりなど、モノが複雑に置いてある場所を掃除するときに、くるくると向きを変えられて重宝します。

ダイソン オムニグライドです。自由自在に動くので簡単に方向転換できます
バルミューダ ザ・クリーナーもこの通り。滑るような動きが魅力です


どちらもスイスイ動きますが、より浮いているような軽い使い心地なのは「バルミューダ ザ・クリーナー」。これは、水上を走るホーバークラフトにヒントを得て開発されたという独自の「ホバーテクノロジー」によるもの。動かすのが楽しいので、必要がなくても、ついくるくる回転させたくなってしまいます。この楽しさは病みつきになりそうです。
 

サイズはダイソンのほうがコンパクト

サイズを比較してみましょう。本体サイズは「ダイソン オムニグライド」が208×1077×132mm(幅×高さ×奥行き)、「バルミューダ ザ・クリーナー」が300×1240×165mm(幅×高さ×奥行き)。全体的に「ダイソン オムニグライド」のほうがコンパクトです。

特に、ヘッドの幅は208mmなので狭い場所で活躍しそうです。ヘッドの幅が広いと、その分一度に掃除できる範囲が広いです。あまりモノがない部屋や広い部屋を掃除するときは「バルミューダ ザ・クリーナー」の浮遊感を満喫できるので、楽しく掃除ができそうです。

本体重量は「ダイソン オムニグライド」が1.9kg、「バルミューダ ザ・クリーナー」は約3.1kg。階段などを掃除する時や、持ち運びする場合は「ダイソン オムニグライド」のほうが軽くてストレスが少ないといえそうです。
大きさ比較

「バルミューダ ザ・クリーナー」のほうがヘッドが大きめです

実際のゴミとれ性能は? フローリングの掃除を比較

フローリングの床に重曹(微細なゴミ)と猫砂(ちょっと大きめのゴミ)をまいて、1往復ずつ掃除機をかけてみました。

・バルミューダ ザ・クリーナーの場合
まずは「バルミューダ ザ・クリーナー」から。
バルミューダ掃除

「バルミューダ ザ・クリーナー」。ヘッドの幅が広いので、一度動かすだけでキレイになる範囲が広いのが分かります

・ダイソン オムニグライドの場合
続いて「ダイソン オムニグライド」も掃除をしてみましょう。
ダイソン掃除

「ダイソン オムニグライド」。大きなゴミも微細なゴミもキレイ。しかも壁際のゴミもしっかり吸い取れています

「バルミューダ ザ・クリーナー」も「ダイソン オムニグライド」も、壁際にゴミが残ったときには横方向に動かせるのが面白いところです。まるでホウキで掃くような動きができちゃいます。

「バルミューダ ザ・クリーナー」も、「ダイソン オムニグライド」も、壁に沿わせて横方向に動かせます。試しに「バルミューダ ザ・クリーナー」で独特な動きをみてみましょう


じゅうたんを掃除する際、「ダイソン オムニグライド」はヘッドブラシを付属の「ミニモーターヘッド」を使います。「モーターヘッド」は手のひらサイズのため、大きなじゅうたんを掃除するときは少し大変かもしれません。

ちなみに「モーターヘッド」は、ソファーや布団などを掃除するときにも便利です。「バルミューダ ザ・クリーナー」は、「デュアルブラシヘッド」のまま掃除ができます。フローリングの時のような浮遊感はないですが、ストレスなく動かせます。
 

バルミューダはじゅうたんの掃除も時も、付け替え不要

ハンディクリーナーとして使用する場合、「ダイソン オムニグライド」はアタッチメントを付け替えればOK。「バルミューダ ザ・クリーナー」はブラシ部分の付け替えに加えて、ハンドルも付けるというのがユニークなところです。

・バルミューダ ザ・クリーナーの場合
ハンディクリーナーとして使う時は、ヘッドの付け替えのほか、付属のハンドルを接続します

ハンディクリーナーとして使う時は、ヘッドの付け替えのほか、付属のハンドルを接続します

バルミューダのハンディ

隙間の掃除に便利なノズルが付属しています

・ダイソン オムニグライドの場合
ダイソンの場合は、パイプを外してアタッチメントを付ければOKです。
ダイソンのハンディ

ダイソンの場合は、ヘッドを付け替えるだけでOK。今つけているアタッチメントはコンビネーション隙間ノズル

ゴミ捨ては? ダストカップはどちらも洗える

掃除が終わった後のゴミ捨ても、個性が出ます。

・ダイソン オムニグライドの場合
「ダイソン オムニグライド」の場合は、本体の裏側に配置されている赤いスイッチを押しながら「クリアビン」をスライドさせます。フタが開いてゴミが落ちていくという仕組み。ゴミに触らずにすみ、さらにゴミ箱の中で捨てられます。
ダイソンのゴミ捨て

ダイソンはクリアビンをスライドさせてゴミを押し出す仕組み

・バルミューダ ザ・クリーナーの場合
「バルミューダ ザ・クリーナー」は、ダストカップを外し、中のゴミを捨てます。
バルミューダのカップ

本体からダストカップを外して、ゴミを捨てます

どちらもダストカップとフィルターが洗えるので、いつでも清潔に保てます。洗った後はよく乾かしてから本体に戻しましょう。
 

アタッチメントを一緒にスタンバイできるダイソン、生活感をそぎ落としたバルミューダ

「バルミューダ ザ・クリーナー」のカラーバリエーションは、ホワイトとブラックの2色。正面から見たときにダストカップが見えないなど、シンプルなデザインです。インテリアに溶け込み、良い意味で生活感をそぎ落とした掃除機といえそうです。

一方、「ダイソン オムニグライド」はダイソンらしいメカメカしいデザインが特徴で、所有する満足感を刺激します。また、専用充電ドッグにアタッチメントをセットできるのもうれしいポイントです。

充電時間は「バルミューダ ザ・クリーナー」が約4時間、「ダイソン オムニグライド」が約3.5時間。運転時間は「バルミューダ ザ・クリーナー」が標準モード 30分/強モード 10分、「ダイソン オムニグライド」でエコモード 約18分/強モード約5分(クリーナーヘッド使用時)。

どちらの掃除機も、自由自在に動かせる点はとっても魅力です。それぞれ良いところがあるので、本稿の比較ポイントをみながら自分の家の状況(階段があるか、じゅうたんが多いか、家具が多いか、広いか)にあわせて選んでみてください。

家電量販店などで触る機会がある場合は、ぜひじゅうたん敷きではなく、ツルツルの床面で掃除してみてくださいね。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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