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実は「部屋の広さ=適用床面積」ではない? 空気清浄機の効果を下げる、間違った選び方・使い方とは

花粉症対策に導入している人も多いであろう空気清浄機。しかし、せっかく良いモデルを用意しても、選び方や使い方が間違っていては効果が十分に発揮できません。今回は、空気清浄機にまつわる「やってはいけない」NG行動を紹介します。

執筆者:All About 編集部

花粉症シーズンに突入すると、大きく需要・注目が高まる空気清浄機。さまざまなタイプの商品が販売されていますが、選び方や使用法が間違っていたりすると、効果が発揮できません。
空気清浄機の効果が薄れる「NG使用法」とは?

空気清浄機の効果が薄れる「NG行動」とは?

今回は、効果が薄れてしまいかねない、空気清浄機にまつわる「やってはいけない」NG行動を紹介します。
 

NG行動1:適用床面積と同じ広さの部屋で使う

空気清浄機には「適用床面積」が表示されています。これは日本電機工業会規格で規定された基準で、「30分できれいにできる部屋の広さ」のことです。実は、この目安には注意が必要。8畳の部屋で、適用床面積が8畳と表示されているものを使用するのでは物足りないのです。花粉症などでお悩みの場合におすすめなのは、適用床面積の数値の2倍以上のもの。例えば部屋が12~16畳であれば空気清浄機の適用床面積が25~30畳以上のものを選ぶようにしてください。

花粉が床に落ちてしまったら、基本的にはもう吸引ができなくなってしまいます。適用床面積の数値が広ければ広いほどスピーディーに清浄できるので、素早く吸引できる空気清浄機を選びましょう。
 

NG行動2:プレフィルターの掃除を怠る

2週間に1回はプレフィルターのホコリを除去しましょう

2週間に1回はプレフィルターのホコリを除去しましょう

一般的な空気清浄機は、HEPAフィルタ-(脱臭フィルター)とプレフィルターの2種類のフィルターが使われている場合がほとんどです。汚れた空気が吸気口から入ると、プレフィルターで大きいホコリなどがキャッチされ、その後にHEPAフィルターを通って花粉やPM2.5などの微細な物質が濾され、きれいな空気が出てきます。
 
プレフィルターが詰まってしまうと、HEPAフィルターまで風が通りにくくなります。プレフィルターでせき止められた空気は上下左右から漏れてしまい、汚れたままの状態で出てくる可能性もあります。
 
このような悪循環を防ぐためにも、2週間に1回を目安にプレフィルターのホコリを除去するのがおすすめです。最低でも1カ月に1回はお手入れするようにしましょう。
 
また、加湿機能付きの場合は、タンクや加湿フィルターを常に清潔な状態にしてください。水垢やカビが付きやすい場所なので、お手入れを怠るとニオイの原因になります。
 

NG行動3:吸気口のまわりにモノを置く

吸気口は壁からも離すようにしましょう

吸気口は壁からも離すようにしましょう

空気清浄機には、汚れた空気を吸い込む吸気口と、きれいな空気が出てくる吹き出し口があります。吸い込み口は後ろ、横、前面、他にも360度吸い込むタイプなど、モデルによってさまざまです。取扱説明書を見ながら、吸気口のまわりにはモノを置かず、壁からも離し、なるべく空間を空けるようにしましょう。
 
また、空気清浄機は床に置くのがベストです。床に落ちているホコリや花粉は、人が歩くことで床付近に舞い上がります。空中に浮遊している物質も少しずつ下に落ちるので、床付近で汚れた空気を一気に吸い込むほうが効果的です。
 

NG行動4:就寝中に空気清浄機の運転を止める

就寝時にも空気清浄機は稼働させ続けるのがおすすめ

就寝時にも空気清浄機は稼働させ続けるのがおすすめ

部屋全体の空気をきれいにするためには、一般的に連続して6時間以上の運転が必要といわれていますので、常に稼働させておくことをおすすめします。
 
また、就寝時も運転しておきましょう。人が動かない時間帯は、浮遊している汚染物質を効率よく吸引することができます。音が気になる場合は、「静音」「夜間」モードなどを活用すれば、とても静かなので眠りの妨げになりません。
 
それでも「就寝中にずっと空気清浄機は運転させておくのは抵抗がある」という場合はタイマー付きが便利です。2~3時間稼働させておき、自動で停止するようにしておくことをおすすめします。
 
特に花粉対策として空気清浄機を導入し、効果を実感するためには、選び方や使い方が重要となります。今回紹介した「NG使用法」を避け、正しい方法で空気清浄機を活用してみてください。

この記事の筆者:石井 和美
白物家電や日用品を中心とした製品レビューを得意とする家電プロレビュアー。忖度(そんたく)のない率直なレビューが人気で、Webや雑誌、ラジオ、テレビなどで幅広く活動。冷蔵庫や洗濯機など大型家電のテストも行っている。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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