『スポットライト 世紀のスクープ』(2015年度)
アカデミー賞で作品賞と脚本賞に輝いた『スポットライト 世紀のスクープ』は、カトリック教会が隠蔽してきた児童虐待のスキャンダルを地道な取材活動で暴いた実話の映画化です。読者のほとんどがカトリック教徒の新聞で、神父の児童虐待を暴くことに会社幹部は難色を示しますが、新しい編集局長とスポットライト(特集記事欄)のチームは会社の幹部とカトリック教会という権力に立ち向かっていくのです。
長いものに巻かれず、正しい目を持ち、真実を伝えるという報道の役割を全うしようとする記者たちの奮闘ぶりが頼もしい! マイケル・キートン、マーク・ラファロ、レイチェル・マクアダムスなど役者陣の好演も光ります。
動画配信:dTV、Netflixほか
今回紹介しきれなかった作品賞受賞作としては、2020年、アジアで初のアカデミー賞作品賞受賞作となった『パラサイト 半地下の家族』。アフリカ系アメリカ人の主人公の人生を美しい映像で綴ったバリー・ジェンキンス監督の『ムーンライト』、女性初のアカデミー賞監督賞を受賞したキャスリン・ビグロー監督の『ハート・ロッカー』や黒人のピアニストとイタリア系運転手のロードムービー『グリーンブック』もあり! ぜひお気に入りの作品を見つけてみてくださいね。
【参考】
映画com
オールシネマオンライン