収納

これで部屋が散らからない! 掃除や片づけがラクになる「浮かせる収納」を活用するプロたちの収納実例

戸棚や引き出しにモノをしまい込むのではなく、引っ掛けたり吊るしたりする「浮かせる収納」。収納家具が要らないため費用の節約ができ、省スペース、また掃除の手間まで省けます。「片付けて」と叫ぶことなく、出しっ放しへのイライラから解放できる収納プロ達の浮かせる収納実例を紹介します。

すはら ひろこ

執筆者:すはら ひろこ

収納ガイド

「浮かせる収納」をおすすめする理由

100円ショップの収納グッズ

100円ショップでも手に入るフックやグリップを使って、柄の長いフロアモップを浮かせて収納

棚に並べたり引き出しにしまったりするのが、ベストな収納法とは限りません。フックやマグネットを使って壁などに引っ掛けたり吊るしたりする「浮かせる収納」により、片付けやすさがグンとアップします。

例えば、次のようなモノが空中に浮かせる収納に向いています。
  • 繰り返し使う頻度の多いモノ
  • 散らかりやすいモノ
  • 水切りしたいモノ
片付けることへの負担を減らすために、次のような人にもおすすめしたい方法です。
  • 無雑作にモノを置きがち
  • 使い終わったあとに出しっ放し
  • ホコリやカビが気になる
 
浮かせる収納は、あえて見せることによりパパッと片付けやすく、また掃除がラクになります。さらに、100均などで手頃に購入できるため収納グッズの節約にもなり、置く場所をとらないため省スペース、そして家事の時短と嬉しい効果が得られるのです。
 

真っ先に実践したい! 浴室では浮かせて大正解

使い終わったら吊るすだけで、片付くし乾くから一石二鳥

使い終わったら吊るすだけで片付くし乾くから一石二鳥

浮かせる収納を真っ先に実践したい場所が、ピンクヌメリやカビが発生しやすい浴室。

ボディスポンジをはじめ、掃除用のブラシやスクイージーなどは、S字フックを使ってタオル掛けに吊り下げます。またバスケットを吊るせば、シャンプーや入浴剤、子どものおもちゃなど入浴アイテムを収納できます。手桶と洗面器もフックに引っ掛ければ、床置きにしなくて済み、歯ブラシやコップ、シェーバー用の吸盤フックを使えば、洗面台も片付きます。

カビ菌が繁殖するなど悩ましい入浴後に、湿気を取り除いたり拭き取ったりするのは手間がかかって面倒。それならば、そもそも床や棚にモノを置くことをやめるのが正解です。
 

”頻繁にサッと使うモノ”は浮かせる収納でスタンバイ

つっぱり棒などを設置すれば、空間を収納に利用できる

つっぱり棒などを設置すれば、空間を収納に利用できる

毎日のように繰り返し使うモノまで、戸棚に収納する必要はありません。必要になったらその場を離れることなく、サッと手に取って、終わったらパッと戻せる方法にするのが正解。それには浮かせる収納が最適です。

つっぱり棒2本と布で作ったテーブル下のハンモック収納にボックスティッシュなどを入れたり、バッグハンガーを利用してミニそうじセットを吊り下げておけば、テーブルの上もすっきり片付くでしょう。
 

マグネットを活用して散乱を防ぐ

無印良品の浮かす収納グッズ

脇のスペースに余裕があれば、厚みのあるペーパータオルの指定席に

100円グッズで小物の整理収納

オール100円。デスクでは充電用ケーブルやペン、テーブルではリモコンやスマートフォンなどの、散らばりやすい小物を整理整頓。スプーンやフォーク、調味料にも

マグネット式のグッズを使って浮かせる収納に活用したいのがキッチンの冷蔵庫。扉によってはマグネットがきかない機種もあるのですが、側面なら利用できたりします。冷蔵庫の脇に空いているわずかなすき間に、鍋つかみやエプロンなどの必需品を吊り下げておきましょう。

マグネットが使えない所で小物を整理したいときには、100均のブックエンドを利用して、小物用ポケットを貼り付けるのもいい手です。デスクやテーブルの上を拭きたいときにいっぺんに持ち上げることができ、ペン立てやリモコンスタンドだと倒してしまった際に片付ける手間が発生するのも省けます。
 

浮かせる収納で見えない家事を”見せる化”

ゴミ捨て後の見えない家事

ゴミ箱置き場の奥に袋をセッティング。収納ボックスを浮かせれば倒れたり落ちたりしない

家族の家事参加として、ゴミを出すという役割分担のケースが増えているようです。その一方で、見えない家事の象徴として、ゴミ箱に袋をセットする作業が抜け落ちているという声をよく耳にします。

それならばゴミ箱を取り出すと同時に、次に使う袋が見える所に収納された状態をつくるというのも一案です。そんな時に便利なのが浮かせる収納です。
 

浮かせる収納でドアが片付けスポットに大活躍!

片付く子供部屋の収納法

収納ドアの裏にはウォールポケットでマスクやハンカチを収納(左)、部屋のドアに取り付けるドアフックにはカバンや帽子などを複数掛ける(右)

帰宅したあとに、子どもがその辺にバサッとモノを置きがちで、探し物や忘れ物が多くて困るという家庭も多いでしょう。決められた所に片付けてほしいのですが、最初はできていても長くは続かないということも。

せめて床に投げ出さないというルールを守ってもらうために、目の前に吊るすだけですむ簡単な方法を取り入れるのがおすすめです。

戸棚や引き出しにモノをしまい込むのではなく、片付ける作業自体を見える形にできるのが、浮かせる収納の大きな特徴。家族を巻き込んで一緒に取り組んでみてください。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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