「オンライン不倫」とは?コロナ禍で女性たちの「浮気」事情にも変化
「オンライン不倫」とは?
私の主宰する「恋人・夫婦仲相談所」には「どんな職業が浮気をしやすいでしょうか?」という質問がよく寄せられます。職業だけが浮気の原因ではないですが、働き方はライフスタイルにつながり、それが浮気に影響することはよくあります。
昨年からはコロナ禍もあって、働き方が変化した方も多いのではないでしょうか? 働き方が変わることで、実は浮気の動向にも変化がみられます。
失業中に始めたゲームでデートを重ね……
「コロナで本当に仕事がゼロになりました」と語ったのは日菜子さん(28歳・仮名)。勤めていた某中小旅行代理店は海外旅行専門のエージェント。新型コロナウイルス感染が広まり、海外への渡航ができなくなってから今まで、仕事はまったくない状態に。
「国内旅行を扱っているところは、Go Toキャンペーンで少しは救われたかもしれませんが、うちは国内旅行を扱っていないので蚊帳の外でした。このままこの会社にいても、将来はないと思い、退職金が出るうちにと昨年末でとりあえず退職。転職先を探したのですが、コロナ禍で求人に積極的なところは少なく、しばらくは単発のアルバイトなどで様子を見ることにしました」
急に時間にゆとりができた日菜子さんがハマったのはコロナ禍の中、大人気を博したゲームの“あつ森”(=あつまれ どうぶつの森)。
「外に出かけるとお金もかかるし、ステイホームでお金をかけずに時間をつぶすにはゲームが最適でした。でも、夫はゲームが嫌いな人なので全然話が合わず、ゲームの話を共有できる友達が欲しくて、Twitterでフレンドを募集してみたんです」
そして日菜子さんの“島”にやってきた数人の中の一人がTAKUさん。今まで一人でやっていたゲームの中での“魚釣り”や“虫取り”を毎日一緒にするうちに、二人の仲はどんどん深まっていきました。
「ゲームの中の“島”の浜辺でデートをしながら、ボイスチャットを使って何時間でもおしゃべりができました。お互いにゲーム好きなので話題がつきないんです。失業中の私には時間はたっぷりありますし、彼も比較的時間に自由が利くみたいで、夜だけでなく昼間にアクセスしてくることもあります。もはや夫と話すよりもTAKUさんと会話をする時間のほうが圧倒的に長くなり、彼に対して、夫には感じられない親近感や信頼感が湧いてくるのを感じていました。相手の顔も本名も年齢も職業も知らないのに、それが不思議と気にならないんです。アバター同士が星空の下に並んで座っているゲーム機の画面を見ていると、彼とデートをしているみたいな感じがするんです。そして遠距離にいる彼のほうが、同じ家にいる夫より、私の近くにいてくれると感じています」
日菜子さんとTAKUさんは、来月、初めてオフラインで二人きりで会う約束をしました。
「彼が未婚なのか既婚なのかわかりませんが、いずれにしても私が不倫になるというのは間違いないですよね。まだリアルでは会っていないので、『浮気じゃない』って自分に言い訳したいところですが、毎日ゲームの中でデートしていますから、きっとアウトですよね。声しか知らないので彼の顔や体格はわかりませんが、会ってみて、もし好みのタイプだったら、ヤバいかもしれない」
オンライン不倫が急増?
もともと「ネットゲームで知り合って結婚」というカップルもケースとしてはありましたが、様々なものが「オンライン」で行われるようになった昨今では、「オンライン不倫」も急増です。
コロナ禍の中で働き方が変わるのと同時に、浮気が始まるきっかけも変わってきていると言えるでしょう。
オンラインで心だけ持っていかれてるのは浮気ではない?
オフラインで身体を重ねてからが浮気?
このジャッジはひとそれぞれ。「オンラインなら許すよ」というパートナー、「オンラインでも好きになったなら浮気だ。慰謝料請求だ」と怒りまくるパートナー。今のうちに、こうしたテーマを話し合っておくことをおすすめします。
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