最近のパソコンは、本体だけではなく、モニタがセットになって発売されているものがほとんどです。とはいえ、セットになっているモニタは、テレビ機能は充実していてもグラフィッカーにとっては、必ずしも使いやすいモニタではありません。むしろ、セットにされているモニタは、グラフィッカーにとってはあまり良いモニタとはいえない場合が多いのです。
今回は、カラーマネージメント機能が上がったWindows Vista時代の、グラフィッカーのためのモニタ選びを考えてみましょう。
グラフィッカーはデジタル接続を選ぼう
液晶モニタがパソコンモニタの主流となって久しいのですが、Windows Vista時代のモニタ選びとしては、ぜひ押さえておきたい用語、ポイントがあります。
- D-sub
- DVI
- デュアルリンク(Dual Link)
これらの言葉は、モニタのカタログには必ず出てくる言葉で、すべて、モニタとパソコンの接続方法に関するものです。
液晶モニタだからと言って、すべてがデジタルで接続されているわけではありません。「D-sub」という旧来のインターフェイスでパソコンと接続しますと、最新の液晶モニタでさえ、画面の揺れやぶれ、にじみなどが発生する場合があります。
グラフィッカーでしたら、必ずデジタル接続、つまり「DVI」接続にしましょう。
D-sub端子 |
現在発売されている液晶モニタでしたら、DVI端子は必ずと言って良いほど付いていますので問題ありませんが、問題になりそうなのはパソコンの方です。パソコンにDVI端子が付いていなければ、もしくはDVI端子が余っていなければ液晶モニタをデジタル接続することができません。モニタを購入する前には必ず確認しましょう。
DVI端子 |
さらに、現在主流となっているのは、1,920×1,200などの、非常に大きな画面のモニタです。こういった大画面のほとんどのモニタは、DVI接続となりますが、その際注意したいのは、「デュアルリンク(Dual Link)」という言葉です。
DVI接続では、1,600×1,200を超える大きなモニタの場合、グラフィックカードがデュアルリンクに対応している必要があります。
DVI接続だからといっても、デュアルリンクに対応していないグラフィックカードでは、1,600×1,200を超える大画面の液晶モニタは使えません。
今使っているグラフィックカードがデュアルリンク対応でなければ、1,600×1,200以下のモニタにするか、もしくはモニタ購入に合わせてグラフィックカードも新調する必要があります。
モニタを購入する際は、まず、自分のパソコンにDVI端子が付いているか、Dual Link対応なのかを確認してから検討しましょう。
【コラム】DVI-IとDVI-D
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