CG・画像加工/CG・画像加工関連情報

新デザインツール Microsoft Expression(2ページ目)

Microsoft Expressionシリーズは、これまでに無かった、ユーザーライクなデザインツール。正式発売が待ち遠しくなる製品です。

土屋 徳子

土屋 徳子

CG・画像加工 ガイド

漫画家としてデビューした後、コンピューターグラフィックに出会う。ソフトの解説書の執筆がきっかけでライターに。いろいろな画像編集ソフトの初心者向け書籍や画像加工のテクニックなどに関する執筆も多数。ライターおよびトレーナー、イラストレーターとしても活躍中。

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より使いやすいベクター+ラスターグラフィックツール

Expressionは、ガイドも以前のバージョンより愛用しているソフトです。ちょっと変わった、といいますか、マニアックな仕様となっていて、初期の頃はペイントソフトのPainterとイラストレーションソフトのIllustratorを足したようなイメージのソフトでしたが、前バージョンでは写真などのラスターデータも扱える高機能なソフトになっていました。

Expressionは、元々から筆で描く様な感じでベクターデータを作成できますので、直感的にグラフィックを作成し、絵心がある方でしたら、それこそ思い描くようにCGの作成ができました。Expressionは、データがベクターデータで作成されることから、何度も編集したり、後からの加工などを考えると、応用が利くソフトだったのです。

こういった元来のExpressionの特徴に加え、昨今のデジカメの普及や、クリエイティブワークの現場の実情に合わせて、デジカメデータなども簡単に取り込み、ベクターデータ、ラスター(ビットマップ)データの差を意識することなくグラフィックデザインができるなど、今回さらに進化したのが、このExpression Graphic Designerになります。

Expression Graphic Designer(CTP)の起動画面と編集画面

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新しいユーザーインターフェース「XAML」を実装

「売り」の機能は、「ブラシ」をベクターデータで作成できることや、事細かな設定項目など、さらにブラッシュアップされています。Office製品に画像を渡すときなど、「ああ、マイクロソフトの製品になったんだなぁ」と実感します。

今回のExpressionシリーズは、「XAML(ザムル)」と呼ばれるマイクロソフトが発表した新しいユーザーインターフェース機能を実装しています。XAMLは、「eXtensible Application Markup Language」の略で、よりユーザーフレンドリーな環境を提供するオープンな仕様となっていますから、他社製品でもサポートされることがあるかもしれません。

ExpressionでXAMLに書き出してブラウザで表示

こうしたグラフィックソフトとしての機能も十分なのですが、Graphic Designerの力が存分に発揮されるのは、他のExpression製品であるInteractive DesignerやWeb Designerと連携してこそでしょう。

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