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新デザインツール Microsoft Expression

Microsoft Expressionシリーズは、これまでに無かった、ユーザーライクなデザインツール。正式発売が待ち遠しくなる製品です。

土屋 徳子

執筆者:土屋 徳子

CG・画像加工ガイド

マイクロソフトから、まったく新しいグラフィックソフト&開発環境のソフト群、「Microsoft Expressionファミリ」が発表されました。
Expression」はその昔、クリーチャーハウスという会社が出していましたので、ソフト名をご存じの方も多いこと思います。そのクリーチャーハウスをマイクロソフトが買収したため、マイクロソフトからExpressionファミリが発表されたわけです。

今回は注目の「Microsoft Expressionファミリ」とはどんなツールなのかについて、簡単にご紹介していきます。

新デザインツール Microsoft Expression
もくじ

  1. Microsoft Expressionファミリとは?
  2. グラフィックソフトからトータルデザインツールへ
  3. より使いやすいベクター+ラスターグラフィックツール
  4. 新しいユーザーインターフェース「XAML」を実装
  5. ユーザーライクを簡単にかっこよく
  6. 待ち遠しい正式発売

Microsoft Expressionファミリとは?

Microsoft Expressionは、「Microsoft Expression Graphic Designer」、「Microsoft Expression Interactive Designer」、「Microsoft Expression Web Designer」の3パッケージで構成されます。この3製品の中で「Graphic Designer」が、従来のグラフィックソフトであるExpressionの後継ソフトになっており、他の2製品はまったく新しい製品となっています。「Graphic Designer」は、以前の記事でレビューをした「Acrylic」のことですから、「あのソフトか」と覚えてらっしゃる方もいるかもしれません。

Expressionという名前が付いていますが、従来のExpressionと言うよりは、マイクロソフトが新しく発表した「デザインツールのブランド名」としてExpressionと言う名前が冠されたという形です。

グラフィックソフトからトータルデザインツールへ

今回発表されたExpressionシリーズは、単なるグラフィックソフトと言う枠を超えて、ユーザインターフェースまでも構築できるトータルデザインツールになっています。大まかな流れとして、Graphic Designerでグラフィック作品だけではなく、オブジェクトや背景などを作成してInteractive Designerに持ち込み、タイムラインに合わせた動きのある作品を作ったり、Web Designerに持ち込んでCSS(Cascading Style Sheets)ページを簡単に作成したりします。

「Microsoft Expression Graphic Designer」(左上)と「Microsoft Expression Interactive Designer」(右下)での編集画面

このExpressionファミリは、ベータ版の前の段階、「CTP(Community Technology Preview)」という形で一般公開されており、ホームページ上からダウンロードして試すことができます。ただし公開されているのはメニューなどすべて英語で、ベータ版以前のバージョンになります(2006年2月現在)。

2006年2月に、日本語のMicrosoft Expressionサイトが公開になりましたので、そちらの紹介ムービーをご覧になると、「こういった感じのソフトなんだな」ということがわかると思います。

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それでは、今回発表されたExpressionシリーズの中から、「Graphic Designer」と「Interactive Designer」を紹介しましょう。次のページへ>>

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