株式戦略マル秘レポート/西村剛の「統計で勝つトレード」

【2021年】1月に買ってはいけない銘柄は?

例年1月は相場全体で見ると上がりやすい傾向がありますが、市場ごとに見てみるとそれぞれ傾向が異なるようです。今回はそれぞれの市場での低成績銘柄を確認してみましょう。

西村 剛

執筆者:西村 剛

株式ガイド

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1月株式市場の傾向

1月の株式市場は、相場全体で検証を行うと上昇しやすい傾向があります。しかし、大型株・小型株というように市場ごとに検証すると、それぞれの傾向は異なってきます。1月相場の傾向を把握し、この時期に下がりやすい銘柄を事前に把握しておけば、不用意に損失を被るリスクを回避することができるでしょう。まずは【2021年】1月の株式市場の傾向で各市場の検証結果をご覧ください。
 

1月の日経平均採用銘柄(225銘柄)の傾向

日経225銘柄を12月末に購入し、1月末に売却した場合の成績は、勝率46.81%、平均損益-0.80%という結果でした。日経225銘柄に関して言えば、1月市場は下がりやすい傾向があると言えるでしょう。この下がりやすい傾向がある1月相場で、特に勝率の低い銘柄を調べてみました。

【1月の日経平均採用銘柄(225銘柄)低成績銘柄ランキング】
システムトレードの達人

システムトレードの達人


上記の表は、1月の株式市場の傾向の日経225銘柄を対象とした検証において、勝率が低かった銘柄のランキングです。

ピックアップしてみると、
<4523>エーザイ【15.00%】
<4503>アステラス製薬【25.00%】
<4507>塩野義製薬【25.00%】
<4578>大塚ホールディングス【30.00%】
<4502>武田薬品工業【30.00%】
<4151>協和キリン【30.00%】

といった銘柄があげられます。これらの銘柄は全て「医薬品」です。医薬品銘柄は景気変動の影響を受けにくいため、景気低迷時や相場が軟調に推移している局面ではリスクが低い銘柄として人気ですが、その一方で相場が好調な局面になると投資家の注目が好業績銘柄などに集まるため、売られやすくなるという特徴があります。
 
次に新興市場(ジャスダック・マザーズ)の勝率の低い銘柄を確認してみましょう。

 

1月の新興市場(ジャスダック・マザーズ)の傾向

日経225銘柄と同様に、新興銘柄(ジャスダック・マザーズ)を12月末に購入し1月末に売却した場合の成績は、勝率62.48%、平均損益3.74%という結果でした。

日経225銘柄と違って、新興銘柄の1月市場は上がりやすい傾向があると言えるでしょう。この上がりやすい傾向がある新興銘柄の1月相場で、勝率の低い銘柄を調べてみました。

【1月の新興市場(ジャスダック・マザーズ)低成績銘柄ランキング】
 
システムトレードの達人

システムトレードの達人

上記の表は、1月の株式市場の傾向の新興市場(ジャスダック・マザーズ)を対象とした検証において、勝率が低かった銘柄のランキングです。目立って成績が悪い業種は無さそうです。これらの銘柄をトレードする際は注意が必要でしょう。

1月は大型株や日経225銘柄の株価が軟調に推移しやすく、中小型株や新興市場銘柄の株価は好調に推移する傾向のある月です。勝率が低い市場の銘柄でトレードするよりも、成績が良好な市場から銘柄を選定してトレードした方が、よりリスクを抑えることができることでしょう。


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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします)

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