「アクセントカラー」でスタイルアップを叶える!
コーディネートのポイントとされる「差し色」。あなたはうまく使えていますか?差し色にはいくつか種類がありますが、今回はフォーカルポイント(視線を集めるポイント)を作る「アクセントカラー」をご紹介します。
アクセントカラーの役割は、明暗や濃淡のコントラストをつけて、ぱっと目を引くポイントを作ること。体型の印象を操作し、スタイルアップを叶えることができます。
アクセントカラーによって、視線を引き上げたり、引き下げたりすることができる
人と人が向き合うとき、身長が高い人は相手を見下ろすように、身長が低い人は相手を見上げるようになります。このように、わたしたちは視線の角度で相手の身長を認識しています。
帽子を被ったり、マフラーを巻いたり、頭部や首肩などにアクセントカラーを持ってきたりすると、見る人の視線は引き上がります。反対に、靴やタイツをアクセントカラーにすると、見る人の視線を引き下げることができるのです。
アクセントカラー=派手な色、と思われがちですが、コーディネートのベースカラーから浮き上がって見えればよいので、ホワイト・グレー・ブラックなどの無彩色を使える場合もあります。
今回はマフラーとバッグを取り入れたコーデの実例を参考に、アクセントカラーの効果を見ていきましょう。
1.マフラーで視線を首肩に集めてスタイルアップ
冬のこの時期は、色・素材のバリエーションも豊富なストールやマフラー使いで実践してみてはいかがでしょう。■パープル系ストールをツイスト巻き
パープル系のマフラーで視線を引き上げるコーディネート 出典:WEAR
コートとブーツをブラックで統一し、パープル系のストールをぐるぐると巻いたコーディネート。
マフラーで覆われた首肩の辺りに視線を引き寄せられます。見る人の視線が高い位置になり、身長を高く見せることができます。
パープル系は肌の透明感を上げるので、すっきりとした印象も叶えています。
■ベージュ系マフラーをミラノ巻き
異なる素材のベージュを重ねてスタイルアップ 出典:WEAR
シャツとボトムスとブーツをブラックで、アウターとマフラーとバッグをベージュで統一したコーディネート。どちらも地味な色ですが、ブラックよりも、アクセントカラーとして使ったベージュに視線が引き付けられます。
ブルゾンはふわふわのボア素材、マフラーはリブ編みのニット、バッグはエコレザー。異素材を重ねているので、上半身が単調にならず、複雑な見え方をしている点も◎。スタイルアップ効果の高い着こなしとなっています。
■グレー系チェック柄マフラーをワンループ巻き
明暗のコントラストをつけて、フォーカルポイントを作る 出典:WEAR
生成色のニットワンピースにライトグレーのブルゾンを羽織ったコーディネート。ベースカラーを淡いトーンで整えているので、濃いグレー系チェック柄マフラーがアクセントになっています。
無彩色でまとめるときは、明暗のコントラストをつけると、メリハリの効いた着こなしになります。
2.バッグでアクセントカラーを取り入れ、動きのあるコーデに
手持ちのバッグをアクセントに使うことで、着る人も見る人も楽しい気分になる効果があります。■動きのあるパイソン柄のバッグ
マフラーよりもバッグに視線が引き付けられる 出典:WEAR
ニットのセットアップとマフラーをホワイト系で統一したコーディネート。このコーデのアクセントカラー(フォーカルポイント)は、パイソン柄のバッグです。
バッグの動きに合わせて、視線が動くため心理的な活動量が上がります。このような動きの出るものをアクセントカラーにすると、着る人も見る人もうきうきと楽しい気分になります。
■縦のラインを馴染ませる赤いバッグ
赤いバッグに視線が引き寄せられ、縦のラインがさりげなく見える 出典:WEAR
ビーニーキャップ、マフラー、サロペットをホワイトで統一し、ライトグレーのナイロンコートをボタンを留めずに羽織ったコーディネート。明暗のコントラストは小さいですが、コートから見えるホワイトで縦ラインを作っています。
アクセントカラーの赤のバッグに視線が引き付けられるので、縦のラインが主張しすぎず、さりげない印象になっています。
今回は、5つのコーディネートを例に、アクセントカラーの効果をご紹介しました。着こなしにポイントを作ることで、メリハリが生まれ、見る人の視線を動かすことができます。視線が動くと心も動き、印象に残る着姿となるのです。
【ガイドからお知らせ】
色に関するウェブアンケートを行っています。匿名でご回答いただけますので、ぜひ、ご協力をお願いいたします。アンケートの結果は、今後の記事に活用させていただきます。
2021春夏あなたが着たい色は?
ガイドの最新情報は、Twitter、Facebookページをご覧ください。