種類が膨大だからこそ、選ぶのが難しいリップクリーム
乾燥が気になる季節を迎え、唇の乾燥や荒れに悩んでいる人は多いのではないでしょうか。今年は特にマスクが手放せないからこそ、肌だけでなく唇のトラブルも深刻化しやすくなっています。だからこそ丁寧なリップケアが今必要です。
とはいえ、リップケアの主役となるリップクリームの種類は膨大で、どう選べばいいのか悩みどころ。今回は、唇のトラブルに悩む人におすすめのリップクリームと選び方のポイントをご紹介します。
1本に絞る必要ナシ! シーンに応じて使い分けするのが正解
リップクリームは、1本購入するとしばらく使うことができます。それだけに1本購入したらそれだけをずっと使い続け、なくなった時に新しいものを購入するという声をよく耳にします。
しかし、リップクリームを使うシーンを思い出してみてください。メイクの前、食事の前後、就寝前など1日の中で何度も使用するシーンがあると思いますが、それぞれにマッチする使用感はすべて同じではありません。
また、唇のコンディションもいつも同じではなく、「今は荒れていないけれどこれから荒れそう」「ガサガサでコンディションが最悪」「いいコンディション」などと、その時々で変化していきます。
つまりリップクリームを1本に絞って使う必要はナシ! 使用するシーンやコンディションを想定して複数所持して使い分けるのがおすすめです。
1. メイクや飲食の前に◎な軽いテクスチャーの食べられるリップバーム
例えば食事の前やメイクの前なら、ベタつかずに潤いを与えてくれるスティックタイプのリップクリームがぴったりです。マツモトキヨシオリジナルブランドであるアルジェランの「オーガニック認証 オイル リップスティック」はまさにそんな商品。しかも食べられる成分100%で作られていて、「食べられるリップ」とSNSで話題を集めた商品でもあります。唇に密着して潤いを保つ効果を持つ「ヒマシオイル」が配合されているせいか、みずみずしい使用感なのに唇に留まって潤いが続く印象です。また、潤んだツヤも与えて唇をキレイに見せてくれます。
香りは、無香料を含めた4種類で好きな香りを選べるのが嬉しいです。全部試して私が最も気に入っているのは、清涼感と華やかさが同居する、「ゼラニウムとペパーミントの香り」。集中力を高める効果も期待できます。価格は、555円(税別)です。
2. リップの下地としても! 荒れを防ぐプチプラ薬用リップクリーム
「唇が硬くなってきた」「ピリピリしてトラブルが起きそう」。そんな時にぴったりなのは、通常のリップクリームよりも一歩踏み込んだケアを可能にする薬用リップクリーム。口紅の下地としても使えるものを選べば、メイク前やメイクしている時でも使いやすいです。乾燥性敏感肌のためのブランドであるキュレルの「リップケアクリーム」は、まさにそんな商品。ちょっとねっとりとしたテクスチャーながら唇をなめらかに整えてリップのノリをよくしてくれます。
また、キュレルお得意の保湿成分「セラミド」によるケアで、塗っている間中ずっと潤いが続きます。とはいえ、就寝中はもう少し濃厚な潤いが欲しくなる傾向にあるので、デイリーケアにおすすめです。無香料タイプで、価格は850円(税別)です。
3. 唇の荒れはまるっとおまかせ! ロングセラーの医薬品リップクリーム
唇のひび割れや皮むけなど深刻な荒れが気になる場合には、通常のリップクリームでは太刀打ちできません。その点資生堂薬品の「モアリップ」は医薬品のリップクリームだから、唇の炎症を治して健やかなコンディションに導いてくれます。常備しておくと、いざという時に慌てずに済みます。チューブの腹を押すと、中身の硬さを連想できるほど濃厚なテクスチャー。
炎症を起こして敏感になった唇にも安心して使うことができる頼もしさは、他と一線を画します。私は荒れ対策で使用する時にたっぷりと塗ってラップで唇を覆い、数分パックします。すると、この商品の良さをより実感できるように感じています。
ただし、多少ベタベタするのでメイク前の使用はやや不向き。この商品を使用後にメイクをしたい時は、ティッシュオフすることをおすすめします。価格は1200円(税別)です。
4. 口紅が映える美しい唇に導く唇用美容液
就寝前は、唇に濃厚な潤いをチャージするなどスキンケア効果の高い美容液タイプのリップクリームがぴったりです。寝ている間に唇のケアをしっかりと行うことで、翌日ストレスなくリップメイクを楽しむことができるからです。タカミの「タカミリップ」は、まさにそんな商品。唇の構造に着目して作られた商品だからこそ、デリケートな唇に寄り添ったケアを可能にします。唇のケアというと、荒れや乾燥対策と思いがちですが、唇もくすんだり、縦じわが気になったりとエイジングサインが出やすいパーツでもあります。この商品は、そういった悩みにもアプローチできる頼もしい商品で、私自身数箱常備しています。
こっくりとしながらもベタつきにくいテクスチャー。就寝前だけでなく、飲食後やメイク前などにも使用することができます。ただし、メイクの前には軽くティッシュオフして使用するのがおすすめです。 この商品は、1日10回の使用が推奨されていますが、使い分けを習慣にしている私の場合、その半分程度の使用に留まっています。それでも、メイクしていただく際には必ずといっていいほど年齢を感じさせない口紅が映える唇だと褒められるようになりました。価格は2200円(税別)です。
いかがでしたでしょうか。今回は、唇のトラブルに悩む人におすすめのリップクリームと選び方のポイントをご紹介しました。ぜひ参考にしていただき、健やかで美しい唇でマスクが手放せない時でもリップメイクを楽しんでください。