ただでさえ不足気味だった⁉
コロナ禍で、仕事や食事、そしてレジャーも家でする機会が増えたのではないでしょうか? その分、さまざまな家電を使う機会が増えます。オンラインで様々なサービスを提供している「くらしのマーケット」の調査(※)によると、緊急事態宣言が発令される前と後では、コンセント増設の作業件数が2倍以上に増えていることが分かりました。
テレワークをするならコンセントは必須です。また家にいる人数と時間が増えれば、家事の手間が増えます。イマドキは家事をラクにする家電がいろいろとありますが、それらを使うにもコンセントは必要です。
そして外出を控える生活スタイルから生まれたのが、自宅でレジャーを楽しむというもの。ベランダでお茶を飲んだり、庭でキャンプを楽しんだり。夜のリビングで、動画配信サービスの映画を見ながらお酒を楽しむ時も、コンセントに余裕があれば間接照明で演出するなど楽しさの幅が広がります。
でも、コンセントはただでさえ不足気味。普段からたこ足配線で困っているなんて声も少なくありませんが、これからは今まで以上にコンセントが必要な時代です。我が家のコンセントを今一度、見直してみましょう。
あったら便利なコンセント
それでは、おうち時間が増えた今、ココにあったら便利なコンセントをご紹介しましょう。まずは、テレワーク用のコンセントです。テレワークスペースはリビングや寝室の壁面、押し入れの中などにも作ることができますが、どの場合にもコンセントの増設を忘れずに。パソコンだけでなくオンライン会議用のライティングや、プリンターが必要になることもありますので、多めに計画しましょう。
もうひとつは、家事をラクにするコンセント。おうち時間が増えて掃除が大変になったという声も。お掃除ロボットの導入に悩んでいるなら今がチャンスかもしれません。お掃除ロボットには充電用のコンセントが必要です。機種によって取り付け箇所が変わることがありますので、しっかり確認を。
家で食事をする機会が増えたことで、料理の負担も増えています。そんな時に便利なのが、ほったらかし調理家電。材料を入れてスイッチを入れておけば料理が完成するというもので、実は私も1台導入しました。とにかくラクで美味しいんですが、これもコンセントが必要です。
また外食が減ったことで、ホットプレートやお鍋などの卓上料理が増えたという家も多いのでは? そうなると、ダイニングテーブルのそばにもコンセントがあると便利ですよね。
それから家でレジャーを楽しむなら、屋外にもひとつコンセントがあると便利です。キャンプでも、電源サイトは灯りや調理家電が使えて便利ですよね。ちなみに車庫にもコンセントを付けておくと、車掃除に便利です。ただし屋外用の防水コンセントを取り付けましょう。
リビングにもコンセントを増設しておくと、ホームシアターや間接照明用として使えるので、ゆったりとしたおうち時間を楽しめますよ。
コンセントの増設費用の相場は?
コンセントの増設で注意をしておきたいことは2つ。1つめは、コンセントを増やしても、家で使える電気の容量が増えるわけではないことです。ブレーカーが落ちないようにするには、全体の電気容量と回路への振り分け方が大切ですので、電気屋さんとよく相談をして計画を立てましょう。
2つめは、コンセントの増設には電気工事士の資格が必要なことです。自分で行わず、必ず専門の資格を持った業者さんに依頼してくださいね。
コンセントの増設の相場費用は5000~1万2000円程度が目安です。ただし1カ所だけと数カ所まとめて行う場合では単価が異なることがあります。概してまとめて工事をするほうが単価が安くなることが多いので、家全体を見直して、ある程度まとめて依頼するほうがお得です。
コンセントの増設費用は、配線経路やコンセントの種類によっても変わりますので、まずは見積もりを取り、納得してから依頼をしましょう。コンセントがあるとおうち時間が更に便利になったり楽しくなったり。コンセントの充実で新しい時代を快適に暮らしてくださいね。
(※)「くらしのマーケット」“リフォーム”についての動向調査(2020年8月1日~9月29日の60日間に行われた作業を新型コロナ感染拡大に伴う緊急事態宣言発令前の2020年2月1日~3月31日と比較 / みんなのマーケット株式会社調べ)