画像編集・ペイント・ドローなどの総合ソフトとして定評のある「Jasc Paint Shop Pro (ジャスク ペイントショッププロ)」略してPSPの次期バージョンPaint Shop Pro9の英語版ベータ版が、Jasc Softwareサイト(英語)で公開されています。
今回のPSP9もかなりおもしろい新機能が搭載されていますので、その一部をご紹介します。
どんなところが新しくなったのかを、安易ではありますが、一言でまとめさせてもらいますと「Photoshop化」「Painter化」という印象です。でもこれは決して他のソフトと「そっくり機能」ではなくて、PSPに慣れ親しんでいる方にとってより使い勝手が良いものとなっています。デジカメ写真の修整や編集のための本格的な加工ツールが追加され、そして特にペイントツールの充実で、絵を描かれる方やWeb用素材作りにも大いに役立ちそうです。
●写真のノイズが消えてすっきりはっきり! |
※この記事を書くにあたっては、Jasc Paint Shop Pro 9英語ベータ版を使用しています。
「Digital Camera Noise Removal」はその名の通り、デジカメ写真のノイズを除去する機能です。ノイズの部分をドラッグして囲むと、目障りなちらつきが瞬時に目立たなくなります。消したいノイズの大きさや、修整の度合い、シャープさを加える詳細な設定ができます。細かい選択作業いらずでこれだけすっきりできるのは結構驚きです。
明るい部分または暗い部分が強調されて、詳細が見えないような写真を簡単に修整することができます。
「Fill Flash」は暗い部分を明るく、「Backlighting」では明るすぎる部分を暗くするという機能です。
オークションの出品写真の明るさ、暗さの修整にも向いていると思います。
「Displasemet Map」いわゆる「置き換えマップ」機能では、画像に他の画像の質感を加えて、おもしろい立体効果を加えることができます。
たとえば加工したい画像と同時に、質感を加えたい画像を開いておき、「置き換えマップ」にこの画像を指定して、質感の程度などの細かい設定を加えると、置き換え用画像の輪郭の凹凸感が浮かび上がります。輪郭に立体感を出したり、波形に変形するなどいろいろな効果を演出できます。
▲花の形に浮き出したガラスのようになりました
次のページでは、行った操作を記録する機能と、時間を忘れるほど楽しめる図形を描くツールについて紹介しています。