外出自粛によって加速するカジュアル化の流れ
昼夜の寒暖差が激しい季節がやってきました。温度調整のため重ね着は欠かせませんが、ウィズコロナの影響も相まって、ファッション自体の変化に戸惑いを感じる人も多いのではないでしょうか。
実はここ数年、カジュアル寄りのファッションが人気です。オフィスカジュアルや私服で働く人が増え、仕事着と普段着の境界が曖昧になってきているからです。そして、その傾向はウィズコロナによって一層進みました。
そこで今回は、のべ4,650人の悩める男性にコーディネート提案をしてきたパーソナルスタイリストの筆者が、服選びに迷う男性がよりステキに見えるおすすめのカーディガンコーデについてお伝えします。
カーディガン以上、ジャケット未満のカジュアルアイテム
シャツやTシャツにサッと羽織れるカーディガンは、この時期欠かせないマストアイテムです。襟がない前開きのニット生地から出る雰囲気は、秋の休日にピッタリですし、リモートワークでも活躍します。しかも、ジャケットやコートにも合わせられるため、組み合わせ次第では冬まで使うことができます。
そんなカーディガンはとても便利なアイテムですが、丸みが強いデザインに苦手意識をもつ男性も多いようです。そこで、その苦手意識を打開する「カーディガン以上、ジャケット未満の秋アウター」をご紹介します。
おすすめは切りっぱなしのデザインが特徴のミラノリブカーディガンです。ミラノリブカーディガンはジャケットのような開襟デザインのものも多いため、カジュアルさと上品さの両方を上手に演出してくれます。まさに今から冬にかけて使い勝手の良いウィズコロナ時代の秋アウターです。
襟シャツからカットソーまで幅広い応用力
ジャケットと同じく、ミラノリブカーディガンもインナーの種類を選びません。襟が付いたシャツから襟がないカットソーまで、幅広いアイテムに合わせることができます。
ただし、素敵なコーデにするためには意識してほしいポイントがあります。襟付きシャツとの組み合わせでは、着丈によって着こなしが変わってきます。シャツの着丈がおへそから23cmを超える場合、パンツインしましょう。一方で着丈が23cm以内に収まる場合は裾を出していてもいいでしょう。アウターとインナーの着丈、そのバランスが重要なのです。このルールを取り入れながらミラノリブカーディガンを合わせれば、程よいこなれ感でエレガントに見えること間違いなし!
一方で、襟がないカットソーとの組み合わせの留意点は、生地の厚みです。襟がないカットソーは、季節によって求められる生地の厚みが変わります。特に、肌寒くなるこれからの季節は、薄手のカットソーでは貧相に見えてしまうので要注意です。厚めのコットン素材を選んで温かみのあるコーデに仕上げましょう。
ダブルブレストを取り入れて一気にオシャレ度アップ!
羽織るだけで一気に差別化を図れるダブルブレスト。海軍士官の制服だったダブルブレストは、そのデザインやカッチリとしたジャケット生地によって、あまりにも貫録が出過ぎてしまうため、余程のファッション好きでもない限り、なかなか選ばないアイテムでした。
ところが、この堅い印象のダブルブレストとニットの柔らかな雰囲気もつミラノリブの相性は意外にも抜群なんです。素材の柔らかさに相まってダブルブレストが程よい男らしさを加えてくれます。
もちろん、普段から見慣れないアイテムだからこそ違和感を拭えない人もいることでしょう。ですが、ぜひ一度試着してみてください! 一気にオシャレ度がアップするはずです。
ウィズコロナ時代はドレススタイルもカジュアルに寄ってきています。パーカーやブルゾンといったカジュアルルーツのアイテムのみならず、カジュアル素材でつくられたドレスルーツの重ね着もおすすめです。