対面式キッチンで起こりがちな散らかり問題
「あとで片付ける」「また使う」「乾いてないから」という理由で、キッチンカウンターの上や流しのまわりなどには、モノがいつも出た状態になりがちです。このようでは、出しっぱなしの物をよけたり片付けたりしながら料理をすることになり、作業の効率が落ちてしまうことでしょう。さらに、手入れがしにくいので、清潔を保つことができません。また、ダイニングから丸見えになるキッチンの散らかりは、見た目が悪くて落ち着かない空間になってしまいます。
カウンター上がいつの間にか物置きになる。油や埃、水はねで散らかったモノが汚れて不衛生に
そこで、キッチンが散らかる原因になる場所を「効率」「見た目」「衛生」の観点からの3カ所に絞り込みました。
- 無秩序にモノが放置される"カウンターの上"
- 乾かしているつもりで洗い物が出しっぱなしな"流しまわり"
- 気軽にモノが張り付けたり吊り下げられている”冷蔵庫まわり"
これら"魔の3スポット"の状態を点検してみてください。わが家もズバリ当てはまる、という方は多いでしょう。そこで、これらキッチンのカウンター上、流しまわり、冷蔵庫まわりの散らかりをリセットするおすすめの解決法をご紹介します。
キッチンの散らかり解決法1:カウンター近くに片付けスポットを
ダイニングキッチンでは、カウンターの上にモノが溜まりやすくなります。調理道具、食器、食品をはじめとして、ボックスティッシュやリモコン、郵便物などまで混在しがち。種類も形もまちまちなので、散らかり感がいっそう強調されてしまいます。食卓で使いたいモノを分類して収納。カゴごと出したりしまったりするとラクに片付く
まずはキッチンだけで解決しようとせずに、ダイニング側のカウンター下を活用して、収納できる場所を設けましょう。そして、グラスやコースター、おやつなど、テーブルですぐに使いたいモノをしまいます。飲食に関係のない文具や書類といったモノは、カゴで分類してしまうのがおすすめです。
カウンター上に並べるなら、入れ物の色と素材に統一感をもたせる
カウンターの横も使えば布巾や鍋掴み、エプロンなども吊り下げられる
キッチンの散らかり解決法2:洗って拭いてサッと流しの下へ収納
流しのまわりは、調理のときに食材の下ごしらえをしたりするだけではなく、後片付けで洗い物をしたり、生ごみを処理したりする場所でもあります。そのため、水切りをしている最中の食器や鍋、洗剤、スポンジ、布巾などが出したままになりがち。繰り返し使うモノが多いので、片付けるタイミングを逃してしまいます。お手入れ用品はプラスチックケースごと出し入れ。ザル、ボウル、バット、まな板、包丁などの指定席を作りたい
洗剤、スポンジ、ブラシなどのお手入れ用品をケースに入れて、使いやすくまとめるだけで片付く
キッチンの散らかり解決法3:
冷蔵庫の脇はディスプレイ感覚で、上にモノを置く代わりに吊戸棚を活用
冷蔵庫の扉はマグネットが使えないモデルが増えていますが、その代わりに脇の部分を使って、モノを貼り付けたり、吊り下げている方も多いでしょう。その際は、ハサミやペン、キッチンペーパー、タイマーなど種類を制限して、実用だけではなく見た目にも気を配るとよいでしょう。冷蔵庫の色をメインカラーに"統一感"を持たせて。アクセント色を加えてヤル気を盛り上げてもいい
また、冷蔵庫の上にモノを置くと落下することがあるので危険です。そもそも放熱が上手くできなくなり、冷蔵効率が下がるので気をつけましょう。
使う頻度の低いモノ、重たくないモノは上の棚へ。ハンドルの付いたカゴを使うと取り出しやい
手が届きにくい高い所でもいいから、とりあえずキッチンに置いておきたいモノってありますよね。たとえばコーヒーや紅茶、スポーツドリンク用粉末のストック、予備のキッチンクロス、お菓子作りの道具など。そういったモノの収納には吊戸棚を活用します。種類別に収納容器を使ってまとめておくと、出し入れがしやすいのでしまい忘れることもありません。
スッキリと片付いていることのメリットは、見た目だけではありません。汚れに気づいて拭き掃除をするようになったりします。きれいな場所になると気持ちがいいから、レンジまわりなどそれ以外の場所も片付けたくなりますよ。ぜひ、これらのキッチン散らかりスポットを点検してリセットしてみてください。