病気やケガをしてどうなった時に給付金を受け取れる?
生命保険商品は、契約で定めた保険会社が支払う事由に該当したら、受取人が保険金・給付金等のお金を受け取れます。死亡・高度障害になったら保険金を受け取れるのが終身保険や定期保険等の死亡保障の保険で、病気やケガをした時に給付金を受け取れるのが医療保険やがん保険等です。【ガイドの松浦さんが医療保険の種類について動画で解説】
厳密に言うと、病気やケガをしても治療をしないと給付の対象にならず、入院給付金保障は治療を目的とした入院をしたら受け取れ、手術給付金保障は手術をしたら受け取れます。例外としてがん保険のがん診断給付金は、がんと診断されたら治療をしなかった場合でも受け取れます。
病気やケガへ備える保険の最近の傾向
病気やケガの治療等に関してひと昔前と違うところは、長寿化により一生涯(特に高齢になってから)で病気やケガによって治療をする可能性が高まっていることです。また、治療の際の入院日数が徐々に短くなってきています。そのため、病気やケガに備える保険も、保険期間は最も長い終身が主流となり、給付金は入院日数に連動しない一時金タイプの保障が増えてきています。病気やケガへ備える主な保険
病気やケガに備える保険は下記のようにいくつか種類があります。何を保障の対象にしているか少しずつ違うので、勘違いしないよう注意が必要です。なお、何れの保険も単独の保険商品だけでなく、他の保険に特約として付けられる設定もあります。また、医療保険やがん保険等の第3分野の保険は、損害保険会社でも取り扱いしています。●医療保険
病気やケガをした時に備える保険で、入院や手術等をすると給付金を受け取れます。病気だけでなくケガの場合も保障対象にしているのが特徴です。昨今は長生きへの不安に対応した終身保障の医療保険が増えています。
●がん保険
がんに備える保険で、保障対象はがんに限定しています。多くの場合、加入から90日間は保障の対象外(免責期間)となっています。
●特定疾病保険
特定の病気(疾病)のみを保障の対象にしている保険です。一般的には、がん(悪性新生物)、脳卒中、急性心筋梗塞を保障の対象にしており、支払事由に該当したら給付金が払われて契約は終了します。
●傷害保険
急激かつ偶然な外来の事故によるケガをした時に備える保険で、病気は含みません。主に損害保険会社で取り扱いしています。
病気やケガへの備えに適さない保険
数多くある生命保険商品のうち、個人年金保険や学資保険、終身保険、定期保険等は資産形成や死亡への備えを目的としているので、病気やケガへの備えには適していません。ただ、これらの保険に特約で付けることは可能です。保険期間は主契約と同じになることが多いので、注意が必要です。自分や家族が病気やケガをする想像はしたくないものですが、「備えあれば憂いなし」で、日頃から安心できる備えはしておきたいものです。
【関連記事をチェック】
保険って何?なんで入らないといけないの?【誰でもわかる保険のキホン】
自分が入っている保険って何?すぐに調べる方法【誰でもわかる保険のキホン】
新社会人が入るべき保険って?【誰でもわかる保険のキホン】