10万円の給付金、絆のための使い道はたくさんある

本記事はAll Aboutマネーの連載『マネープランクリニック』の音声番組『2020年の家計防衛』で収録された、ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんとマネーライターの清水京武さんの対談をテキストで起こした内容です。※音声で聴きたい方はこちらから(第30回 特別定額給付金の10万円の使いみち、どうする?)

今回は10万円がもらえる特別定額給付金についてファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんとマネーライターの清水京武さんが解説します。(今回の収録は2020年6月に行われました)


深野さん:皆さんこんにちは。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦です。

清水さん:こんにちは。マネーライターの清水です。先生、今回もよろしくお願いいたします。今回のテーマは、特別定額給付金の10万円について取り上げてみたいと思います。基本的には使い道、ということですが……。現時点では、8月末までが申請期限となっていますね。中には申請されていない方もいると思うので、まずはこの申請について触れてみたいと思います。いろいろとやり方があるみたいですね?

深野さん:そうです。オンラインか郵送です。ただし、自治体によってはオンライン申請を止めているところもあるじゃないですか(笑)。見ていると、郵送で申請したほうがよいのかな、という気はしますね。あとオンラインだとどうしてもマイナンバーの番号がなくてはいけませんからね。一番簡単なのは郵送だと思います。特別定額給付金は1人当たり10万円ですが、辞退することもできるんですよね。

清水さん:そう聞きました。

深野さん:ただし、私は皆さんに辞退はしてほしくないです。恐らく辞退する方は国の財政をおもんぱかってとか、いろいろとあると思いますが……今の状況を見ていると、10万円を何に使われるか分からないじゃないですか。あとは、今厳しい局面である方がたくさんいますよね。辞退するのではなく、例えばそういうところに寄付するもよし。 また例えば、生鮮食品等を扱う業者は、今飲食店が閉まってしまっていてせっかく使ったものがなかなかさばけないので、買ってあげるとか。絆のための使い道はたくさんあるじゃないですか。私は、辞退するくらいならせめてそういうところに使ってほしいと思います。

清水さん:今使い道の話も出ましたが、10万円という金額が意外と使い方が難しいなと思います。5人家族なら50万円ですから結構な大金です。1人なら10万円なんですね。子どものあるなし、自営、会社員だとか、人によってこの10万円の意味は違ってくると思いますが、できれば有効に使いたいところですよね。そこで先生なりの有効に使うためのポイントを教えていただけますか?

深野さん:まずは家計の今の状況によると思います。ご承知の通り新型コロナウイルスでのステイホームで、リモートワークになって残業がなくなって手取額が大きく減っている人もいます。あるいは、6月頃からボーナスシーズンですが減額、場合によっては0というケースも聞いているので、家計がいきなり収入減で大ピンチという人もいると思います。

そういう方は、やはり家計に使うしかないでしょうね。家計の収入減を補う、というのがまず第一です。 一方で、今回そんなに大きな影響はないし、確かに一部残業代はないという方もいます。マネープランクリニックでは同じ収入でもすごく支出がコンパクトになっている方と、一方でダダ漏れのように使っている方もいらっしゃいます。その場合前者は収入減だとしても、十分対応できていると思うんですよ。今回の10万円は一種のボーナス、お小遣いのようなものですよね。だから自分たちのために使ってもよいと思います。

使うということで考えなくてはいけないのは、世帯主が手続きしますが、1人当たりでしょう? 家族がいると、例えばお子さんがまだ小さければ親がハンドリングするのは致し方ないですよね。でも子どもさんがある程度大きくなっていれば、「僕も私も10万円もらえるんだ!」と思う方もいるわけじゃないですか。 ある程度今回のお金を使える家庭であれば、家族全員で何かのために使おうという話し合いをしてもよいと思います。

まだ県をまたいだ移動は控えることになっているけれど、今後解禁になって例えば家族旅行に行く場所を皆で話し合うのもよいですよね。 また、全部ではないけれど一部は渡して、使いたいものに使わせてもよいと思います。やはりお子さんもステイホームでかなりストレスがたまっているから頑張ったご褒美をあげてもよいかなと思うんですよ、今回に関しては。お金を使うことも悪いと思わないほうが良いと思います。もちろん生活が厳しいというのもあるかもしれないけれど、今ステイホームで需要がなくなってしまったので我々がお金を使って需要を作り出さなくてはいけないと考えることも含まれています。ですから、余裕があるなら10万円は使ってもよいと思います。それは家族全員が納得する使い方をしてください。一番よくないのは、お父さんお母さんが黙って使ってしまうことだと個人的には思っています。

清水さん:家族であればお子さんもまじえて、ということですね。お子さんがステイホームで頑張っているならご褒美をあげたり、これをきっかけに家族でお金のことを話し合うのもよいかもしれませんね。

深野さん:本当にそういうきっかけになると思いますし、そういうことに使ってほしいと思います。もらった後で家族のために使うもよし、地域貢献もよしです。例えば飲食業もこれから厳しいじゃないですか。今営業時間が長くなっているけれどソーシャルディスタンスがあるので、どう考えてもこれまでと同じキャパではやっていけません。それこそ来客数は半減くらいしないといけませんよね。 自分が気に入っているお店があったらそこで食事をしてあげることもできると思います。自分の思いのために使ってもらいたいなという気がします。

清水さん:投資金として運用を始める方もいるかもしれませんね。

深野さん:そういう声も一部では聞いています。値上がり益を大きく増やしたり、あるいは増やせなくても配当金や株主優待を受けたりできますし、このあたりを給付金で投資デビューをするという考え方もありますよね。

清水さん:10万円は家族がいれば家族の人数分となりますが、それをどのように使うのか。家族それぞれの事情や考え方によって変わると思いますが、それも含めて家族全員で相談してみるのも楽しいかもしれませんし、個人で寄付をするということでもよいと思います。とにかく先生がおっしゃったように辞退はせずに、自分の考えで有効に使ってほしいですね。

深野さん:それが今回の一番大きなポイントだと思います。10万円を一度にいただいてすぐに使い道を考えることなんて、そうそうないじゃないですか。家族が4人いればそれだけで40万円ですから、やはり大きな家族旅行になりますよね。そういうことにうまく活用していただきたいです。暗いことばかりだったので、明るくポジティブなほうへ思考を持っていっていただきたいですね。

清水さん:本当にそうですね。先生、今回もありがとうございました!


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