メニエール病とは……リンパ液が過剰に溜まる内耳のむくみが原因

メニエール病の症状とは?

30~50代の女性に多く、耳鳴りやめまいを繰り返すメニエール病。主な症状の特徴と原因は?

耳は外耳・中耳・内耳の3つに分けられます。さらに内耳は聞こえに関わる「蝸牛」、重心や直線運動の感覚に関わる「前庭」、回転運動の感覚に関わる「三半規管」に分けられます。それぞれ中にリンパ液が入っています。

メニエール病は内耳のリンパ液が過剰に溜まることによる「内耳のむくみ」が原因で起こります。
 

メニエール病の初期症状・主な症状……耳鳴り・めまい・難聴など

メニエール病の初期症状は、左右どちらか片耳が詰まった感じ(閉塞感)や低音部の軽い難聴であることが多いです。

メニエール病の主な症状は、回転性めまい、嘔吐、耳鳴り、低音部の難聴の発作の反復です。めまいが起こらない蝸牛型メニエール病(不全型メニエール病)もあります。稀に、下痢、激しい頭痛、目の前が暗く感じる眼前暗黒感、意識低下、耳痛などの症状が起こることもあります。
 
めまいなしのものや、両耳に起こることもありますし、吐き気、肩こり、眼振など、症状も様々です。耳鳴りも患者さんによって「ブーン」「ボー」「ゴー」など感じ方は異なります。
 

メニエール病の好発年齢は30~50代・子どもや高齢者は稀

メニエール病は30~50代に多く、男性も起こりますが女性の方が多いです。子供や70歳以上で発症する例もありますが、かなり稀です。

よくある来院時の訴えは、ある日突然、日中に激しい回転性めまいが数時間続き、嘔吐や片耳の閉塞感、耳鳴りなどが起きた、といったもの。診察後に点滴を行い帰宅していただきますが、翌日は症状がなくなっていることが多いです。
 
一方で、上記症状を反復し、その後反対側の耳にも同様の症状が起きてしまい、徐々に難聴が進行してしまったケースもありましたが、こちらは臨床でも稀なケースかと思います。
 

メニエール病の原因となる生活習慣……ストレス、睡眠不足、自律神経の乱れなど

メニエール病は内耳のむくみによって引き起こされるものなので、血流を悪くする生活習慣は原因になります。以下のような習慣がある方は気を付けた方がよいでしょう。
  • カフェインを含む飲み物をよく飲む
  • 有機溶剤を含むカラーリング材で毛染めをしている
  • 喫煙をしている
  • 化学薬品や農薬、ペンキなどの有機溶剤を使用・吸入している
  • 騒音(イヤホンで音楽など大きな音)をよく聞く
  • 不眠、不規則な生活をしている
  • 水分を摂らずに寝る
  • ふくらはぎがむくんでいる
  • 食べてすぐに寝る
  • 熱い風呂に長く入る
また、上記の生活習慣だけでなく、天候、ストレス、疲れ、低血圧、風邪などのウイルス、アレルギーも原因となります。
 

メニエール病のような症状で受診すべき科……耳鼻科・脳神経外科

メニエール病によく見られる症状がある場合は耳鼻科を受診いただければと思いますが、もしも以下のような症状を併発している場合は、内耳ではなく、脳に原因がある可能性があるため、注意が必要です。

ろれつが回らない、麻痺やしびれ、意識消失、経験したことがない激しい頭痛を伴う場合は、耳鼻科ではなく、早めに脳神経外科を受診されることをおすすめします。

また、血圧が高い場合は内科での血圧のコントロールも必要です。
 

今、メニエールらしき症状で不安を感じている方へ

メニエール病は誰にでも起こりうる疾患です。ただメニエール病に似ためまいを起こす人はたくさんおりますが、本来のメニエール病の人は少ないです。まずは専門医の診察を受けていただきたいと思います。日本めまい平衡学会ホームページに全国のめまい相談医の一覧がありますので参考にしていただければと思います。
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