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月1万円を稼ぐ!プチ投資、お小遣い投資のやり方【2020年の家計防衛】

コロナ禍により相場が上下したため、株式投資が注目されているようです。今回は少額から投資にチャレンジするコツをファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんとマネーライターの清水京武さんが解説します(今回の収録は2020年7月に行われました)。

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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初心者が30万円で投資を始めるコツ

本記事はAll Aboutマネーの連載『マネープランクリニック』の音声番組『2020年の家計防衛』で収録された、ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんとマネーライターの清水京武さんの対談をテキストで起こした内容です。

コロナ禍により相場が上下したため、株式投資が注目されているようです。今回は少額から投資にチャレンジするコツをファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんとマネーライターの清水京武さんが解説します。(今回の収録は2020年7月に行われました)

 
少額を投資して少しでもお金を稼ぐプチ投資のコツ

少額を投資して少しでもお金を稼ぐプチ投資のコツ



深野康彦さん:皆さんこんにちは。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦です。

清水京武さん:こんにちは。マネーライターの清水です。深野先生、今日もよろしくお願いいたします。今回は関心がある方も多いと思われるプチ投資、お小遣い投資をピックアップしたいと思います。 コロナ渦で市場は一時大荒れしましたが、それをきっかけに投資を始める人も実は増えているということです。逆に投資の裾野が広がった可能性もありそうですが、そのあたりはいかがでしょうか?

深野さん:在宅勤務をされる人が多くて時間ができたということがまず第一点です。また昨年、老後資金2000万円問題が話題になり、なんとかしなくてはいけないということが二点目です。そして今年の1月頃までは株価が高くてとても手が出ないようなところでしたが、今回のコロナショックで株価が随分下がってきたことをチャンスとみて、3月以降証券会社に新たに口座を開設する人が急増しているということです。

清水さん:そんな中で時間もあるということで、本格的な投資をする方はするとしても、これから始める方で小さい額から始めたいという方も多いと思います。そこで今回のプチ投資、お小遣い投資ということですが、ポイントはどうお考えですか?

深野さん:プチ投資、お小遣い投資と考えると、投資できる金額は限られますよね。やはり投資する金額が小さいと、なかなか収益を上げることは難しいです。例えば今回特別定額給付金がありましたが、10万円ですよね。それで投資デビューしている人もいると思います。

10万円を元手にして月1万円なんとか儲けたいとします。株式市場は平日月~金曜日に開いていて、大まかにいうと月20日です。その中でなんとかして1割の1万円を得ようと考えると、1回で取引すると10%以上上昇しないと、1万円にならないじゃないですか。 やはり1カ月という期限があるところで10%上がるような銘柄を見つけるのは、少し大変ですよね。例えばこれが30万円になると、3%ちょっとでいいわけです。

そうすると1カ月にならせば、株価はほとんど3~5%くらいで動いています。あるいは、3%ではなく1%を3回の取引でもいいわけですよ。 ある程度お金があれば、お小遣い投資で月1万円くらいの利益を上げることは、できなくはないと思います。逆に10万円で1000円ずつ10回もうけても1万円です。今証券会社はうまくすれば手数料を安くすることができますが、証券会社選びを間違うと、少額投資ほどコストが割高になってしまうケースがあります。そのあたりをうまく考えてみていただきたいです。 あとは10回も利益を上げることを考えると、ほぼマーケットを四六時中見ていなくてはいけない感じじゃないですか。

確かに在宅で時間がたくさんあったとしても、どこまでマーケットに向き合えるかという時間も大切です。そのあたりの兼ね合いを考えて、どういう投資スタンスにしていけば考えたほうがいいと思いますよ。

清水さん:10万円でもできないことはないでしょうが、売り買いの大変さや利益を上げることを考えると30万円くらいあると月1万円稼ぐことも決して不可能ではないということですね。

深野さん:私はそのように見ていますね。ただしその場合、何に投資をするか。例えば今上場している株式、30万円仮にあるとすると、今上場している会社は約3800社あります。最低投資単位が600万円するような会社もあるし、数千円から投資できる会社もありますが、30万円あればかなり選ぶことができます。

ただしその中でどれを選ぶかは難しいです。私は例えばニュースでよく報道される日経平均株価、TOPIX(東証株価指数)を売買することもありだと思っています。これはETF、上場投資信託ということで、株式と同じように売買できます。ひとつはそれが大きく下がっている時に買ってみるというスタンスです。もちろん個別株でも良いですが、できれば自分なりの投資スタイルを考えてつかむということが、お小遣いをうまく稼ぐポイントのような気がします。

清水さん:短期売買やデイトレードと聞くと、ハイリスクで上級者向けのイメージがありますが、今の話を聞くとビギナーの方でも入れそうな雰囲気はありますね。

深野さん:確かに短期売買というとハイリスクなイメージですが、実は短期売買は慣れてくるとそんなにリスクではありません。株式を持ちっぱなしで旅行に行ってしまうと、その間に何があるか分からないじゃないですか。むしろ短期で買ったものを売ると、株式を何も持っていないわけですから、それは逆に考えるとリスクはゼロということです。

それこそ今の新型コロナの状況下では、毎日何があるか分からないですよね。例えば今日買って明日売ろうと思っても、半日の間に何があるか分からない状況ですから、むしろ持っているほうがリスクと考えます。今先が読めない状況で、特にお小遣い投資をするなら、かえって短期売買で割り切ってしまう考え方もアリだと思います。

清水さん:投資に回す資金を30万円と決めれば、それ以上予算を増やす必要もないわけですから、大けがをすることもありません。コスト意識を持って、ビギナーの方は勉強のつもりで始めてみるのもいいですよね。

深野さん:その通りです。怖いのは、例えば結構儲かってしまうこともあり得るじゃないですか。30万円で止めればいいのですが、倍にしたら倍儲かる、ということになると、怖いですね。30万円と決めて今月1万円利益がでたら、それはおいておいて、また今月も30万円ということで始めます。短期だったら利益分は使うのか、生活費の足しにするのか分かりませんが、30万円で回していくという発想であれば大やけどすることはないと思います。それで大やけどしてしまったら、申し訳ないけれどその方は投資は合わないと思ったほうがいいでしょうね。

清水さん:30万円と枠を決めて、月1万円でOKということでハードルをあまり高くしないというのも手だと思います。まずは1年くらい勉強のつもりでやってみたらどうかなと思います。先生、今回もありがとうございました。

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