大人がキレるとイタイ……
大の大人が感情をむき出しにしてキレてしまうと、代償は大きいものです。大人になっても精神が成熟していない子供おばさん(子供おじさん)は、すぐに感情的になってしまうので、その結果、色々なものを失ってしまいます。キレやすい人はどうしたらいいのでしょうか?
キレると、なぜ損するのか?
キレるとどんなものを失うのかというと、怒った相手との関係はもちろんのこと、その人と築いてきた環境も失うケースが多いものです。例えば、「会社で社長に対してキレてしまい、クビになってしまった」「恋人にキレたら、交際を解消されてしまった」など。
なぜキレると関係が壊れてしまうのかというと、「相手からの信頼を失う」からです。相手が「大人なのに感情的な態度しかとれない人に対して子供っぽさを感じ、これでは建設的な関係は築けないだろうと察し、縁を切ろうとする」のです。それくらい、大人であれば落ち着いた対応が求められるものなんですよね。
キレやすい人の傾向とは?
そもそもキレやすい人には、どんな傾向があるのでしょうか。
・感情がコントロールできない
・自分の思い通りに物事が進まないと気が済まない
・言葉できちんと説明する力がない
・怒って脅せば、相手が言うことを聞くと思っている
などが当てはまるでしょう。
つまり、能力的に「冷静に話し合う力がない」か、過去の成功体験から「“相手に言うことを聞かせる最適な手段”だと勘違いしている」かのどちらかです。
ただし、“成功体験”といっても、相手が言い分を理解したわけではなく、「とりあえず落ち着かせるために『はい、はい』と言っておこう」というパターンが多いもの。それは、「成功している」とは言いがたいものです。
キレやすい人は、どうすべきか?
では、キレやすい人は、どうしたらいいのでしょうか? そういう人には、下記の5つのステップが大切です。
(1)自分は感情に振り回されやすいタイプであることを、きちんと認識し、反省する
(2)イラッとしたときは、すぐに抗議するのではなく、一旦、心を落ち着かせる
(3)どう言えば、相手が自分の意向を理解し、言うことを聞いてくれるのかを考える
(4)感情的にならないで、冷静に自分の意見を相手に伝える
(5)相手の言い分もきちんと聞いて、お互いに折り合いを付ける
(1)自分は感情に振り回されやすいタイプであることを、きちんと認識し、反省する
まずは、きちんと反省することが大切です。感情的になったことで、自分の大切なものを失った経験のある人は、もう二度と同じことは経験したくないはず。ここできちんと反省しなければ、また同じことを繰り返してしまいます。
(2)イラッとしたときは、すぐに抗議するのではなく、一旦、心を落ち着かせる
(1)できちんと反省した人は、感情的にならないで、冷静になるまで待つことができます。深呼吸をしたり、外の空気を吸いに行ったりして、相手と話をする前に、気持ちを落ち着かせることが大切です。
(3)どう言えば、相手が自分の意向を理解し、言うことを聞いてくれるのかを考える
相手に自分の意向を理解してもらえなければ、理不尽なクレームに思われるでしょう。それはお互いに不幸なことです。だから、「もし自分が相手の立場だったら、どうしたら望むような行動をしてくれるのか」を考えることは大切。少なくとも、伝わりやすくするためにも、言いたいことを整理してから言いましょう。
(4)感情的にならないで、冷静に自分の意見を相手に伝える
もし感情的になって要点がズレそうなときは、事前に意見を紙に書いてまとめ、それを見ながら順を追って説明する形にするのもいいでしょう。
また、「感情的になったら負けだ」と思うことも大切です。何に負けなのかというと、「自分の弱さ」にです。状況に負けない自分になるためにも、冷静さは失ってはいけないのです。
(5)相手の言い分もきちんと聞いて、お互いに折り合いを付ける
単に感情的にならなければいいわけではありません。相手の言い分を聞かないで、一方的に自分の言い分を押し通そうとするようでは、話し合いになりません。もしかしたら、相手の言い分を聞いたら、自分が誤解していることに気付くこともありますしね。最終的には、お互いにどうしたら納得がいくか話し合いをして、折り合いをつけることが大切です。
どうしても折り合いをつけるのが難しいときは、キレるくらいであれば、弁護士を立てて話し合いをしたほうが建設的な流れになります。大人の対応を心がけましょう。
冷静に話し合いができる大人になろう!
キレる人は、自分の言い分を力でもって押し通そうとするところがあるので、相手のほうが我慢するしかない状況になってしまうことがあります。それは、卑怯で“大人らしからぬやり方”です。
大人なのであれば、頭に来ても感情を抑えて、冷静に話し合いができる人になりたいものですね。