自分が万が一、死んでしまったら誰がどう困る?

生命保険に加入するには自分が死んでしまったり病気になったりしてからでは遅く、死んだ時や病気になった時に家族がどうなるかをイメージして考える必要があります。

【ガイドの松浦さんが死亡保険の種類について動画で解説】



配偶者や子がいる世帯主なら、生活費がかなり足りなくなるかもしれません。遺族年金や貯金等でも足りないとなれば、自分が亡くなった時にかなり困ってしまいます。シングルの人や親に扶養されている立場なら、自分の収入がなくても生活に困る人はいないかもしれません。でも葬儀費用等で親族の支出はゼロではなく、悲しみから仕事が手に付かず収入が減ることも考えられます。死んでしまった時に困りそう(迷惑をかけてしまいそう)な人がいるなら、回避できるよう保険等で備えておきたいものです。
 

万が一に備える保険の最近の傾向

長寿化と超低金利が保険商品に影響を与えています。寿命の長寿化でいえば、例えば保険期間が60歳までの死亡保険に加入しても、昔よりも死亡する確率が下がっているので、受取人が保険金を受け取る可能性は低くなっています。その影響から、一定期間の死亡保険は、昔に比べて保険料が下がっています。一方で期間が終身の死亡保険は、保険会社が将来必ず支払う保険金を準備するために運用していますが、超低金利で利回りが下がっていることから、保険料は上がっています。運用で増やせない分を加入者が払う保険料で補っているということです。

また、近年は自由な競争のもと、保険の種類が増えています。一例としては、死亡リスクに応じた保険料設定の保険があります。タバコを吸わない人や健康な人は死亡する可能性が低いと想定し、保険料を割安に設定しています。円以外の通貨を活用したり、運用に株式等を活用したりする保険商品も増えています。選ぶ方にとっては、選択肢が増えるので良い傾向と言えます。
 

万が一に備える主な保険

万が一に備える保険は、被保険者が死亡(および高度障害)の時に受取人が保険金を受け取れます。主な種類としては下記の保険があります。

●終身保険
保険期間が終身(一生涯)なので、解約等をしない限り受取人はいつか必ず保険金を受け取れます。長寿社会でも安心できる保険ですが、他の保険より保険料は割高なので、高額な保険金額は設定しづらく、葬儀費用が賄えそうな数百万円程度で設定する場合が多いです。

●定期保険
保険期間が定期(一定期間)なので、子どもが独立するまでや借金を完済するまでの期間で設定する場合が多いです。保険料は終身保険より割安ですが、その期間に死亡せず、受取人が保険金を受け取れない可能性もあります。同じ保険金額であれば、保険期間が長くなると保険料は上がり、短くなると下がります。

●収入保障保険
定期保険と同じく一定期間備える保険で、同じ保険金額であれば、保険期間が長くなると保険料は上がり、短くなると下がります。万一時は原則として保険金を月々に分けて受け取ります。保険期間の経過により保障額が逓減していく合理的な保障の形をしています。

●外貨建て保険・変額保険
保険料や保険金の設定を外貨(円で支払い、円で受け取ることは可能)にしているのが外貨建て保険、将来の保険金を準備するのに株式や債券等を活用しているのが変額保険です。外貨建て保険は為替の影響で、変額保険は運用実績で受け取る保険金が変動します。加入する場合は仕組みを十分に理解しておく必要があります。
 

万が一の備えに適さない保険

数多くある生命保険商品のうち、医療保険やがん保険、就業不能保険、個人年金保険等は、死亡への備えを主な目的としていないので、万が一の備えには適していません。

自分や家族に万が一のことが起きるとは想像すらしたくないものですが、「備えあれば憂いなし」で、日頃から安心できる備えはしておきたいものです。

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