auでは2006年8月から「無期限くりこし」が始まります。名から容易に推測できるように、無料通話分が無期限に繰り越せるというサービス。ところが、無制限に繰り越せるわけではないという相反するような条件や特定の割引サービスが使えなくなったりするのです!

無期限に繰り越せるのはスゴイ!

携帯電話の場合、多くの料金プランには「無料通話分」がついています。実際に利用した通話料やパケット通信料と相殺できるもので、無料通話分を超えた分(および無料通話分が適用されない料金)について請求されるという仕組みになっています。

今までauでは、無料通話分を当月に使い切れなかった場合は、基本的に、余った無料通話分は無駄になっていました(*1)。例えば、5,000円の無料通話分がある料金プランを契約していると仮定し、当月の通話料とパケット通信料の合計金額が1,000円だったとします。すると、無料通話分が4,000円余ってしまいます。これが無駄になってしまうわけです。

NTTドコモでは、余った無料通話分を2ヶ月だけ繰り越す「2ヶ月くりこし」というサービスが以前から存在します。左記の例だと、余った4,000円の無料通話分は翌月に繰り越され、翌月の無料通話分は5,000円(翌月の無料通話分)+4,000円(当月からの繰り越し分)=9,000円となります。翌月に、当月繰り越し分(4,000円)が使い切れなくても、翌々月まで繰り越せるというのが特徴です。

ボーダフォンでも、「自動くりこし」というサービスがあり、当月に余った無料通話分を翌月に繰り越せます。ただし、翌月でも使い切らなかった場合、当月からの繰り越し分は翌々月には繰り越せず無駄になってしまいます。

auでは、今まで余った無料通話分を繰り越せるサービスはありませんでした。今回の「無期限くりこし」の導入で、ボーダフォンの1ヶ月、NTTドコモの2ヶ月と大きく差をつけ無期限で繰り越せるようになるのです。

*1…家族割契約者で余った無料通話分を家族に分けられる場合を除く

「繰り越す」か「分け合う」かどちらか

ところで、NTTドコモの家族割引(ファミリー割引)の場合「くりこせて分け合える」というのが売りになっています。auの家族割引(家族割)の場合、余った無料通話分を当月に家族に分けられるわけですが、「無期限くりこし」を契約した場合どうなるのでしょうか?

実は、「無期限くりこし」を契約すると、家族割の大きな特典である「分け合える」サービスが無くなってしまうのです。すなわち、auの場合、無期限くりこしか、家族間で分け合うか、どちらかを選択しなければいけないのです。auは「くりこせて分け合える」わけではないのです。

くりこし期限を“無期限”としたことでドコモに大きくリードしたauですが、家族割引の手厚さという意味ではドコモがリードしている感があります。