節約/通信費の節約

au「無期限くりこし」には制限があった!(2ページ目)

auでは2006年8月から「無期限くりこし」が始まります。名称から推測できるように、無料通話分が無期限に繰り越せるサービスなのですが、無制限に繰り越せるわけではないのです!

執筆者:大串 明弘

上限額が決まっている

au「無期限くりこし」にはもう一つ注意点があります。余った無料通話分を“無期限”に繰り越すことができるわけですが、“無制限”に繰り越せるわけではなく、繰り越し可能上限額が料金プランごとに決まっていることです。

繰り越し可能上限額を超えて繰り越すことはできません。

【CDMA 1X WIN】
料金プラン くりこし可能上限額
プランSS 5,250円 (税込)
プランS 10,500円 (税込)
プランM 15,750円 (税込)
プランL 21,000円 (税込)
プランLL 37,800円 (税込)
コミコミデイタイムWIN 16,800円 (税込)

【CDMA 1X】
 関東・中部
料金プラン くりこし可能上限額
コミコミOneライト 2,100円 (税込)
コミコミOneエコノミー 6,300円 (税込)
コミコミOneスタンダード 14,700円 (税込)
コミコミOneビジネス 27,300円 (税込)
コミコミOneオフタイム 6,300円 (税込)
コミコミデイタイム 16,800円 (税込)
 関東・中部以外
料金プラン くりこし可能上限額
コミコミコールS 5,250円 (税込)
コミコミコールL 9,450円 (税込)
コミコミコールジャンボ 12,600円 (税込)
コミコミコールスーパー 28,350円 (税込)
コミコミデイタイム 16,800円 (税込)

プランSS(基本使用料3,780円・無料通話分1,050円)の場合は、繰り越し可能上限額が5,250円となり、無料通話分の5ヶ月分に相当します。プランLL(基本使用料15,750円・無料通話分12,600円)の場合は、繰り越し可能上限額が37,800円となり、無料通話分の3ヶ月分に相当します。

「上限額があるんじゃ意味ないじゃん!」と思う人もいるかもしれませんが、実は、そうとも言い切れません。

例えば、プランM(基本使用料6,930円・無料通話分4,252円)の場合、繰り越し可能上限額は15,750円(約3.7ヶ月分相当)です。毎月無料通話分が1,050円余ったとすると、上限額に達するには15ヶ月かかるわけです。その間に無料通話分を消費するよう心がければ無駄にならずに済むかもしれません。毎月無料通話分が2,100円余ったとすると7ヶ月でほぼ上限額に達するわけですが、この場合は無料通話分を毎月2,152円しか消費していないわけですから、無料通話分が2,100円あるプランS(基本使用料4,935円・無料通話分2,100円)に変更した方がお得になる可能性が高いです。

無料通話分が無期限に繰り越せるからといって、余りすぎを放っておいては節約できません。無料通話分はなるべく余らないように、定期的に料金プランの見直しをすることが携帯電話料金の節約の王道です。

無期限くりこしで得する人

au「無期限くりこし」でお得になるのは、月によって携帯電話の利用状況が大幅に異なるケースや、家族割に加入できず無料通話分が無駄になる、または、無料通話分が家族で分け合えず無駄になるケースが考えられます。

家族割を契約している場合でも、必ずしも無料通話分がすべて家族内で分け合えるわけではなく、無料通話分が無駄になっているケースがあります。家族割に入っているからといって安心せず、一度請求書を見直してみてはいかがでしょうか?


■参考サイト
 ・ 無期限くりこし (au)
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