●家族用、友人用、仕事用に
マルチナンバーをフル活用して、3つの電話番号を利用すれば、契約番号は家族用として、付加番号1は友人用として、付加番号2は仕事用として利用することができます。夜間は、仕事用の付加番号2にかかってきた電話は着信音が鳴らない設定にすれば、プライベートの時間まで仕事で振り回されることもなくなるでしょう。
●怪しい用途に…!?
付加番号を「 .」で表示するように設定。パッと見ふつうの着信と変わらないが… |
怪しい用途でもいろいろ活用できそうなマルチナンバー。例えば、発信者のカモフラージュにも使えそうです。社内恋愛御法度の職場で密かに恋愛していたとしましょう。恋人の携帯電話の電話帳に、自分の携帯電話番号と名前を普通に登録しておきます。そして、恋人のの電話帳に、自分の付加番号も登録するのですが、それは「別名で」登録します。仕事などで公に電話をする場合は契約番号で発信し、プライベートで電話をしたい場合は付加番号で発信すれば、恋人の携帯電話には別人からかかってきたように表示され、社内恋愛が発覚するリスクが減る(?)かもしれません。
付加番号の表示名を「.」などで登録すれば、付加番号に着信したことがパッと見わかりません。付加番号を特定の人にだけ教えておけば、発信者番号が何であれ誰からかかってきたのかわかります。この使い方の意味は、分かる人には分かりますよね?総評 ★★☆
movaのナンバープラスと比較すると、若干高機能になったマルチナンバー。
付加番号毎に着信音を設定できたり、OFFにしたりできるのですが、着信音をOFFにしてもマナーモード時などバイブレーターは作動してしまいます(P902iの場合)。バイブレーターの動作も設定出来るようになると良いでしょう。
欲を言えば、付加番号毎に、時間帯や動作を設定できたら良いと思いました。例えば、仕事用の付加番号は朝9時から夜7時まで普通に着信し、それ以外の時間帯は留守電になるなどです。
「番号通知お願いサービス」を契約していても、movaのナンバープラスの場合、付加番号への着信は適用されない(非通知でも着信してしまう)という仕様でしたが、FOMAのマルチナンバーの場合、付加番号でも非通知の着信はブロックされるようになりました。
NTT東西の加入電話(ISDN)の場合、付加番号を2つ使っても420円しかかからないことを考えると、マルチナンバーは2つで1050円と高めです。もう少し付加機能があっても良いのではと思います。NTTドコモさんに期待したいところです。
auやボーダフォンにも期待
残念ながら、この便利なサービスは、NTTドコモしか提供していません。記事執筆時点では、auやボーダフォンは導入予定もないそうですが、便利なサービスなのでぜひ提供してもらいたいものです。
■参考サイト
・ 『月300円で別の携帯番号を持とう』 【ガイド記事】
・ FOMA「マルチナンバー」 (NTTドコモ)
・ mova「ナンバープラス」 (NTTドコモ)