ウタマロ最強説は本物か?
洗濯石鹸の代表格といえば、「ウタマロ石けん」を思い浮かべる人も多いでしょう。さまざまな洗濯石鹸があるなかで、どの石鹸がいいの?と聞くと、かなりの割合で「ウタマロ!」と答えが返ってきます。
それもそのはず。「ウタマロ石けん」は、洗濯のプロはもちろん洗剤メーカーでも一目置く実力の持ち主だったのです。
洗剤メーカーも一目置くウタマロ
その実力の正体は、石鹸の主となる洗浄力の成分「純石けん成分」。私も過去に、いろいろな洗濯石鹸の実力差を検証した際に、この「純石けん成分」の割合が多いと汚れ落ちなどが良い傾向にあることに気がつきました。
その「純石けん成分」が「ウタマロ石けん」には98%入っており、これがほかの石鹸に負けない汚れ落ちの良さ、高い洗浄力を発揮していると思われます。
また、「ウタマロ石けん」には、白い物をより白く見せる成分として知られる蛍光剤が若干入っているため、白いシャツやTシャツ、体操服や靴下などの洗浄には、特に向いています。
多くの人にとって、白い物についた汚れをいかに落とすことができるのか?がもっとも気になるポイントになるため、洗浄力が高い(=純石けん成分の効果)、白いものにも強い(=蛍光剤の効果)「ウタマロ石けん」が汚れに強い“最強”の石鹸として語り継がれるのかもしれません。
そんな「ウタマロ石けん」にも弱点があります。それは、色柄がついた衣類には不向きであるということ。光の錯覚で白く見せる効果がある蛍光剤が色柄物に付着すると、色が鈍ったような見え方をしてしまいます。そのため、泥がついた部分をこすって洗うと、その部分に蛍光剤が付着して色が変化してしまう可能性を否定できません。
白い物には強いが、色物に弱いのが「ウタマロ石けん」の弱点といえます。
「ウタマロ」だけじゃない、優秀な洗濯石けんは?
「ウタマロ石けん」以外にも、私自身が今も愛用している石鹸があります。それは「シャボン玉スノール」(シャボン玉石けん)の固形タイプと粉タイプです。「シャボン玉スノール」の固形タイプは、純石けん成分が99%と洗浄成分は抜群。蛍光剤は入っていないので、色がついた衣類にも幅広く使えます。粉タイプは、洗濯機での洗浄にも使えますし、何より、石鹸の魅力は、肌に優しいことです。
私の子どもは若干アトピー体質のため、合成洗剤では肌荒れしやすいのですが、粉タイプの石鹸で洗うと肌荒れが起こりにくくなることを実際に体験しています。
洗浄力だけでなく、こうした観点からも、肌荒れしやすい人はもちろんのこと、赤ちゃんなどが使うタオルや衣類には、洗濯石鹸もぜひ使ってほしいと思います。
今回は、「ウタマロ石けん」の実力は本物か?といった話から、石鹸そのものの魅力まで紹介しました。特に固形石鹸は襟周りなどの部分洗いや泥汚れには確実に力になってくれるアイテムのひとつなので、ぜひ普段の洗濯のなかで活用してみてくださいね。