改札は改良ナシ?
緑の線で囲まれた部分に携帯電話をタッチさせる。 |
やっと準備は整いました! いざJRの改札へ向かい、ちょっとドキドキしながら、携帯電話をSuicaマークにタッチすると、Suicaカードをタッチさせた時と同様に、音が鳴り、改札のランプが緑色に! 難なく通過できました! Suica同様のタッチ&ゴーで問題なく通れましたが、その際ひとつ気になったことがありました。それは、携帯電話やSuicaカードをタッチするパネル(Suicaマークのあるセンサー部分)が、以前と同じであったことです。
モバイルSuicaも、パネル部に「タッチ」することが基本となっていますから、パネルと携帯電話が接触するわけです。パネル側にクッションなどが付けられるのかと思っていたのですが、実際は堅いプラスチック面のままです。改札は人の往来も激しく急いで通ることもあります。携帯電話をパネル部にガンガンぶつけていたら、携帯電話にキズがついたり、壊れる危険性も否定できません。
大切な携帯電話を利用するわけですから、その辺の対策もきちんと行って欲しいところです。
入場券としては使えない
携帯電話のFeliCa部分(赤丸内)をタッチしないと改札が通れない!? |
ご存じの通り、駅構内に入るための入場券というものが存在します。券売機で購入すれば、乗車券と同じものが発行されます。今回の実験で、モバイルSuicaで改札を入り、同じ駅の改札から出ることを試みたのですが、退場の際にエラーになり改札を出られませんでした。窓口へ行くと「入場するときには入場券を買って下さい!」「Suicaもそうですから!」と言われてしまいました。窓口で処理して出してもらえましたが、Suica設定アプリの「SuicaのSFご利用案内」の中に「入場券としてはご利用になれません」という文章が確かにありました。モバイルSuicaはまだいろいろ制限もあるようです。
年会費がかかる!?
モバイルSuicaには、そのほかにもいろいろ疑問なところがあります。Suicaは、カード発行時に500円のデポジット(保証金)が必要でした。これはカードを返却すれば返金されます。モバイルSuicaの場合は、ICカードはユーザーが所有しているものを利用するわけですから、デポジットは不要です。
準備が整えば、サイトからチャージができたり、利用履歴が見られる。 |
ところが、モバイルSuicaの場合年会費がかかる予定だそうです。当面は無料だとのことですが、Suicaカードの利用には年会費は必要ないことや、JR東日本にしてみれば、券売機も使わず、乗車券の発行も必要無いなど、経費削減に貢献するはずなのに、なぜユーザーから年会費を徴収する必要があるのか理解に苦しみます。
私は鉄道の専門家ではありませんから、モバイルSuicaの提供内容などについて詳しい言及は避けさせていただきますが、東京モノレールや東京臨海高速鉄道(りんかい線)でモバイルSuicaが使えるのか、使えないのか、サイト内で矛盾する記述も見られ、サービス開始後も情報が錯綜しており、一ユーザーとして不安が残ります。