夫婦関係

「不幸体質」の女性とは……なぜかダメンズを呼び寄せる!

「二度来るダメンズは三度来る」と言ってもいい「不幸体質」な方。今回はそんな残念な女性たちの相談事例を紹介しましょう。「これは彼への正しいやさしさか」と随時問いかけながら生活すると、不幸の連鎖を断ち切ることができるかもしれません。

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

夫婦関係ガイド

なぜかダメンズを呼び寄せる「不幸体質」の女とは?

「不幸体質」の女性とは

「不幸体質」の女とは

私の主宰する「恋人・夫婦仲相談所」には、恋愛や結婚で同じ失敗を繰り返してしまうタイプの方の相談が続くことがあります。

「二度来るダメンズは三度来る」と言ってもいい「不幸体質」な方。今回はそんな残念な女性たちの相談事例を紹介しましょう。
 

結果として“ヒモ男子”に……

「別にヒモ男子を選んでいるわけじゃないのに、結果としてヒモになっちゃうんです」という悩みを相談してきたのは詩織さん(仮名・37歳)。大手企業に総合職で在席しているバツイチアラフォー女性です。

最初の結婚は30歳の時。高収入男性限定婚活パーティーで知り合った外資系コンサル会社の男性にひとめぼれでした。交際半年でゴールインし、ハッピーな新婚生活をスタートさせた詩織さん。結婚生活に転換期が訪れたのは1年後のことでした。

「日本の社会を変えるために弁護士になりたい」と彼が言いだし、あっさりと務めていた会社を退職。法科大学院の学生となったのです。

「大丈夫、自分の貯金で勉強するから」と学生生活をスタートしたものの、その1年後に今度は「日本が変わるだけでは、世界は変わらない。国際社会を変えるために国連で働きたい。そのためにはアメリカで学び直したい」とせっかく入った法科大学院を中退し、今度はアメリカの大学院への留学を計画。語学の勉強を含む1年半ほどの準備を経て、なんとかアメリカの大学院へ入学。しかし、ここまでで既に彼の貯金は底をつき、今後アメリカで数年間学生生活を送るためには、詩織さんが日本に残って働き続けるしかない。

別居婚を続けているとまた1年後、今度は「大学院の仲間と起業するので資本金を集めてるんだけど、僕たちに投資してくれないか」と持ち掛けられ、「ここで堪忍袋の緒が切れました」と詩織さん。夢多き意識高い系男子だけど結局はヒモだった夫との離婚を選択したそうです。

この先があります。私はため息をつきながら聞きました。

「その次に付き合ったのは、今、同棲している彼氏なんですけど、現代絵画の画家なので絵を描いても売れないんです。毎日絵は描いているので、仕事はしているんですがお金にならない。本人は養ってもらってるつもりはないと言うのですが、実質的にはヒモかも。彼が売れるまで、しばらく私も仕事辞められないです」と。

今度こそ、彼には「稼げるパートナー」になってもらいたいですね。
 

情が厚いと精神不安定な男性が寄ってくる?

「情が厚いって不幸なんでしょうか?」と相談してきたのは綾さん(仮名・30歳)。ややぽっちゃりでふんわりとした雰囲気ながら、芯の強そうなタイプ。昔から性別を問わず、人から頼られる方で、頼られてしまうと嫌とは言えないのだそう。

「最初の彼は小さい頃に両親が離婚して、再婚した父親に引き取られたものの数年で父親が亡くなり、元の母親のところに戻されたのですが母親の再婚相手とうまくいかず……という、超複雑な幼少期を送った人。基本的に愛情に飢えていて、自分に自信がない、人との正しい距離感がとれない“こじらせ男子”でした。『すぐに来てくれないと僕、どうなるかわからない』みたいなLINEを夜中によく送ってきていました」

さすがに情の厚い綾さんも、体調を崩したきっかけで彼と別れ、その後に付き合ったのが、またも面倒な男。

「今考えれば、モラハラ系の人。出会った時から『うつ病の治療をしている』って聞かされていたので、メンタルに問題のあることはわかっていました。でも、私が支えてあげれば治るんじゃないか?って思って一緒に住み始めました。体調には波があって、いい時はすごく優しい。でも悪い時は一人で落ち込むのではなく、攻撃的になるんです。私のこともさんざん罵倒するのですが、鬱がおわると『申し訳ない』って、急変して私を抱きしめる。そうすると、やっぱり悪い人じゃないって思ってしまって……」

結局2年間の同棲を解消したのは、綾さんを心配して同棲先に乗り込んできた親友の力のおかげでした。

「彼女自身、結婚相手のモラハラに苦しんだ経験があったので、私の話を聞いて『それは単なる鬱じゃない。全力で私が別れさせる』と、私をカウンセラーさんのところに連れていってくれたんです」

今は、自分が“頼られる”のではなく、自分が“頼ることのできる”男性を探しているそうですが、どうなることか……。



なぜか、不幸な恋愛パターンを繰り返してしまうという人は、他者のダメンズストーリを参考に、自分の行動をじっくり振返ってみてはいかがでしょう。

他者の事例は「いや、それ、あなたが馬鹿よ」と指摘できるのに、自分の恋については指摘できない。あるいはダメ男とわかっていても切り捨てることができない。ひとえに「気持ちの弱さ」です。自分が不幸になるやさしさは、相手を甘えさせて自立心を奪うことになります。

「これは彼への正しいやさしさか」と随時問いかけながら生活すると、不幸の連鎖を断ち切ることができるかもしれません。

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