天然の不思議ちゃんは損してる? 愛される?
空気が読めない天然な不思議ちゃん
「なぜ今?」……唐突に場違いな行動をはじめる人。
「まわり見えてる?」……と言いたくなるほど空気を読まない人。
「話しかけられたと思ったら、独り言?」……自分の世界にどっぷり入ってしまう人。
「話聞いてた?」……会話中でもお構いなしで物思いにふける人。
「不思議ちゃん」もしくは「天然」とも呼ばれる方、いますよね。多くの人から揶揄され、煙たがられ、しっかりしろよ!ちゃんとしろよ!と注意や叱責を受けて……、何かと損してるなーと思われることも多い不思議ちゃん。
けれども実は、不思議ちゃんはとても素敵で、日常を楽しく、日々の悩みを楽にするアイディアの宝箱なんです。
不思議ちゃんから「自分を大切にするコミュニケーション」を学んでみましょう。
不思議ちゃんは想像力が豊か
自分の世界に入りがちと言われることも多い不思議ちゃんは、誰といても、何をしていても、頭の中は想像でいっぱい! 感受性が強い人が多いのです。
例えば仕事の打ち合わせ中に「この企画のメインターゲットは10代の女性」という会話の中から「10代」というキーワードにのみ反応して、
「10代、10代……10代の時はチーズケーキにハマってて毎日レアチーズケーキ、NYチーズケーキ、色々食べてたなー懐かしいなー……あ! 今日久しぶりにチーズケーキ買いに行こう♪」
というような想像をしているかもしれません。現実世界では打合せ続行中なのですが、頭の中は想像世界に傾いていて「話聞いてる?」と言われたりします。想像力が豊かで誰も思いつかないようなアイデアが湧き出る方も多いですし、想像世界に繋がることで幸せを感じやすいという特徴もあります。
自分の世界、自分の想像力を大切にするため独自のファッションや独特なセンス、そして周りからすると想定外の行動をやりがちですが、自分の好きなことは好き、やりたいことをやる、他人からの評価より自分の気持ちを尊重する自分基準、自分軸は、実はとても大切なことなんですよね。
不思議ちゃんにも色々あるさ
ひと口に不思議ちゃんといっても、様々な方がいます。
その多くは、基本的に自分の内側からエネルギーを充電できる内向的タイプ。ひとりで本を読む時間が幸せ、趣味の世界でひとり幸せを感じられる人です。
または、自分の外側からエネルギーを充電する外交的タイプ。友達や仲間、誰かと関わることで幸せを感じる人です。
世の中の7~8割は「外交的タイプ」といわれているため、社会生活の中では外交的が「当たり前」とか「普通」、内向的なのは「変わってる」と言われがちで、「変わった人=不思議ちゃん」という扱いになってしまいがちなんですよね。
私も男に生まれて女になった「オネエ」という「変わった人」なので、ある意味「不思議ちゃん」です♪
外交的な不思議ちゃん:みんなのマスコット
外交的(誰かと居るのが好き)で行動的(社交の場でも自分から話しかけたりできる)な不思議ちゃんの代表的なキャラクターは、アイドル系の芸能人に見かける明るくて陽気でオバカ発言や面白い反応をするイジラレキャラ。
自分の思ったことを発言できて(行動的)人懐っこい性格(外交的)なのもあり、会社では上司に気に入られることも多いはず。「空気を読めない」と言われがちですが、イエスマンではなく自分の意見や気持ちを大切にできることはとても素晴らしいことです。
直感力と現場力、愛嬌力に優れている方も多いですよね。
内向的な不思議ちゃん:アイデアマン
内向的(ひとりでいるのが好き)な不思議ちゃんは、考えて考えて考えてから話すので会話がワンテンポ遅れ気味。
話の内容や周りの状況、ここでこの発言をすると失礼じゃないか?などあれこれ考えて頭の中がいっぱいになってしまい、発言できなかったり、会話の後で「ひとり反省会」をしがちです。
だからといって多くの人が集まる場が嫌いなわけではなく、場の中心ではなく少し外から見ているのが心地よいという方も多くいます。
このタイプの不思議ちゃんは、会話のテンポやスピード、内容がズレやすいのですが、その想像力と集中力から新しい価値観や独特な発想、目から鱗なアイデアを出せたりもします。
不思議ちゃんでいいんだよ
社会の中では、「普通」や「当たり前」という多数派の価値観に合わせることが社会人に求められるスキルのひとつでもあります。
しかし、今は多様性の時代。自分の世界を大切にできている人は、本当に素敵です。
周囲の目や他者からの評価ばかりを気にするのではなく、自分のやりたいこと、自分のペース、自分の選択を大切にしてみましょう。
【関連記事】