節約/通信費の節約

Yahoo!BBがモデムをばらまき?(2ページ目)

駅前でYahoo!BBのモデムを配る姿も珍しくなくなった今、「モデムのばらまき」との批判の声も上がってきています。実際にもらって来て、モデム配りの実態をレポートします!

執筆者:大串 明弘

本人確認はなし!

「はい」と答え、続けて記入していると、
電話番号の確認だけさせてもらってもよろしいですか?
おっ?何をするんだろう?と思いきや、携帯電話を取り出し、どこかに電話をしているようでしたが、かちゃかちゃとボタンを押すだけで、会話をせずに少しして切っていました。。
「どこへ電話したんですか?」と尋ねてみると、Yahoo!BBのセンターに電話をしたとのこと。なんでも、そこで電話番号をプッシュすれば、エリア内かどうかがわかるそうです。

記入が終わると「約2週間後にYahoo!BBから説明のハガキが郵送されますので、それに従って取り付けてください。今日取り付けても使えませんので。」と言われ、おしまい。

“街頭での配布でも、モデムを渡す前にきちんと本人確認をする”という情報も得ていたものですから、免許証か何か身分を確認できるものの呈示を求められるのかと思いきや、ついに最後までありませんでした。

後日送られてくるハガキが重要?

他には説明は一切ありません。無料で使えるのは、8Mbpsなのか、12Mbpsなのかの説明すらありませんでした。うーん、“とにかく持っていかせて開通させればよい”ということなのでしょうか?

「申し込みの控えとか無いんでしょうか?」というと「別にありません」とのこと。「送られてくるハガキが控えのようなものなので。」なんか、だんだん、このハガキが全てを物語ってくれるような気がしてきました。結局、モデムの紙袋以外何ももらわず、申し込み用紙に個人情報を書いてきただけ。

無料キャンペーンとはいえ、れっきとした「契約申し込み」なのに、控えも渡さないのはいかがなものでしょうか?

回線名義人名を書きませんでしたが、回線の名義が違っていたらどうなってしまうのでしょう?申込者と回線名義人が同じでないことなどよくあることですし、基本的にNTTは、電話番号と回線名義人名が一致しなければ工事をしてくれないはずです。

NTTは通信事業者とADSL契約をする

ADSLは複数の会社のサービスを同時に申し込むことはできません。もし家族の誰かが一足違いで別のADSLサービスに加入し、それより先にYahoo!BBの申し込みがNTTに上がっていたり、すでに工事されてしまっていたら、そちらは却下されてしまうわけです。

さらに悪いことには、NTTに電話をして、Yahoo!BBをキャンセルしたいと言ってもNTTは何もしてくれないということです。

実は、NTTのフレッツを除いて、NTTはADSL事業者との契約により、事業者の申し込みにもとづき、ユーザーの回線を工事しているのです。自分の電話回線ではあっても、ADSL契約に関しては、NTTと直接契約をしていないので、NTTに工事してもらえないのです! NTTに電話したとしても、「お客様が契約されているADSL事業者に連絡し、解約してください」と言われるのです。

無料キャンペーンと言えども、電話回線をADSLにするという説明とそれに伴う注意事項くらいは説明されると思っていただけに、それらについて何の説明もないのは「強引」と言わざるを得ません。

申し込んでなくても工事されることがあるのか?

申込者の本人確認もしていないことで一抹の不安がよぎります。
「もし誰かが、自分の名前や電話番号を使い、勝手に申し込んでいたらどうなるのだろう?」ということです。

2週間後くらいに来るハガキが申し込みの確認になっていて、申し込んだ覚えのない時には工事はされないしくみになっているのでしょうか?

あまり詮索すると怪しまれるので(!)、これで引き上げることにしました。

気になったので、一旦モデムを友人から借り受け、中身を調べてみました。 (つづく


関連サイト: 『駅前でモデムもらいました! (2)』 (ガイド記事)
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