妻の性欲を夫に気づかせる技術
私が常々発信しているのが「40代から女性の性は二極化する」ということ。
40代になると「もう子作りはないし、エッチもあまり楽しくないし、夜の営みはもう卒業」という消極派と、「若い頃よりも今の方がどんどん良くなってきて、エッチが一層好きになってきた」という積極派にスパっと分かれます。
今や既婚カップルの半数近くがセックスレスの我が国は、「積極派」にとっては辛い環境です。妻の性欲を夫に正しく理解してもらうことはとても大切。しかし残念ながら、女性の性欲の存在を多くの男性はスルーします。わかっている夫もいれば、わかっていながら知らんぷりする夫も……。
男性はなにゆえ自分の性の欲にしか意識が向かないのか?
思春期の性に関する情報源は、雑誌やネットや友達が話す怪しい体験談。そんな情報源に頼って大人になった夫がた、「性欲が強い女性=はしたない」といったイメージが強いのです。映画でよく聞く「ビッチ!」的ニュアンス。
夫に誤解されることなく妻側が性の欲求を伝えるには、ちょっと工夫が必要です。いきなり「したいの」ではドン引き間違いなし。いくつかの有効な作戦のうちのひとつを伝授しましょう。
恥じらい&大胆のギャップ作戦
女性が性に対して積極的であることは男性にとってNGなわけではありません。問題は「伝え方」なのです。あまりにもオープンに性欲について語られると、非ラテン系な日本人男性はギョっとします。大事なのは「恥じらい」。日本男性にとって女性の「恥じらい」は大好物(その逆が好きなタイプも、もちろんいますが)。これを駆使しつつ、時に「私、本当はエッチなことが大好きなの」というドッキリを混ぜ込んでみるのです。
◆美里さん(仮名・41歳)のセックスレス改善ケース
セックスレス初期の美里さんご夫婦は、4ヶ月位ご無沙汰。美里さん自身はもっと夫とエッチを楽しみたい派で、「正直、現状が不満だったので、今のうちになんとかしないとと思って、こちらから仕掛けていきました」とのこと。美里さんが取った作戦は大胆なベッドシーン満載の恋愛映画DVDを週末に夫婦で見るということでした。
まさに、「恥じらい&大胆」のギャップ行動ですね。「濃厚なベッドシーンのあとに『最近、ラブシーンとか見ると、なんだかドキドキするな……』とつぶやきながら服の上から自分で自分の胸を触ってみたところ、夫がそれに気づいたのです。そこで『ハッ! ヤダ、私ったら(汗)』とオーバーな“照れ”アクションをしたら、夫がいきなり私の胸を触ってきました。そしてそのまま映画を流しながらソファに倒れ込んで……。
その時はさわりっこしただけですが、まずは大成功です。最後に『これからもこういうこと、してね』と小声でお願いしておきました」
男性の方々には、女性もムラムラするときがあると知っておいていただきたいです。その瞬間をキャッチする洞察力を身につければ、夫婦仲良し度は益々向上することでしょう。お互いの性欲をポジティブにとらえられる夫婦関係を目指すことが、新しい時代の理想形夫婦です。