きっと心が揺さぶられる! 力作ぞろいの医療ドラマ
冬ドラマ1番の特徴は、ほぼ全局で医療ドラマが放送されること。日本テレビでは、満を持して天海祐希が脳外科医を演じる『トップナイフー天才脳外科医の条件ー』(土曜夜10時/1月11日)がスタート。リアルな世界を徹底的に掘り下げる脚本家・林宏司が、天才脳外科医たちの戦いを鮮明に描く。
NHKの土曜ドラマでは『心の傷を癒すということ』(夜9時/1月18日スタート)がスタート。阪神淡路大震災時に被災者に寄り添い続け、PTSD研究の先駆者となった精神科医・安和隆を演じる柄本佑をはじめ、粒ぞろいのキャストが物語を繊細に紡ぐ。
TBSの金曜ドラマ『病室で念仏を唱えないでください』(夜10時/1月17日スタート)の舞台は救命救急センター。僧侶でありながら医師という松本照円(伊藤英明)を中心に中谷美紀、ムロツヨシ、松本穂香に加え余貴美子、堀内健、片寄涼太ら個性豊かな俳優陣が、生きるということに切実に迫る。
テレビ東京では、小泉孝太郎主演で、実話をもとに病院の再生を描く、『病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~』(月曜夜10時/1月20日スタート)がドラマBizに登場。フジテレビは、脳腫内科医(松下奈緒)と消化器外科医(木村佳乃)がバディとなって奮闘する腫瘍内科の現場を熱く描いた、『アライブ がん専門医のカルテ』(木曜夜10時/1月9日スタート)が始まる。
先が読めないおもしろさ!ドキドキの謎解きドラマ
日曜劇場は極上のミステリー『テセウスの船』
主人公が抱える秘密、最終回に解明される驚愕の謎。ドラマに欠かせない要素だが、アプローチは様々だ。シリアスからコメディまで、この冬も、謎に翻弄されながら、勇敢に立ち向かう姿を骨太に描くドラマがおもしろそうだ。
直球の謎解きとなるのが、テレビ朝日の木曜ドラマ『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』(夜9時/1月16日スタート)。元体育教師の所轄刑事・仲井戸豪太(桐谷健太)と東大卒のエリート検事・真島修平(東出昌大)2人のバディを描いたコメディだ。ヒットメーカー福田靖の脚本が魅せてくれるはず。
シシド・カフカが難事件に巻き込まれる不運な探偵・葉村晶を演じる『ハムラアキラ~世界で最も不運な探偵~』(金曜夜10時)はNHKのドラマ10で1月24日にスタート。原作が人気小説の本作、間宮祥太朗演じるドラマオリジナルのキャラクターにも注目したい。
TBS日曜劇場は北海道を舞台に極上のミステリーと濃厚な人間模様を描いた名作『テセウスの船』(夜9時)。タイムスリップする主人公の田村心を演じる竹内涼真をはじめ、贅沢なキャストで重厚に見せてくれる。二転三転にハラハラしながら謎に迫る主人公を、祈るような気持ちで見続けることになりそうだ。
1月14日スタートの『10の秘密』(火曜夜9時/TBS系)は『銭の戦争』『嘘の戦争』を書いた後藤法子のオリジナル。向井理主演で、登場人物たちの秘密と急展開する人生がスリリングに描かれる。吉高由里子主演の『知らなくていいコト』(水曜夜10時/日本テレビ系/1月8日スタート)は社会を暴く週刊誌の現場をポップに描きながら主人公が自らの秘密に迫る。こちらは大石静のオリジナルだ。
手に汗握るアクション満載!寒い冬にアツくなれるドラマ
2018年放送の『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』
2018年沢村一樹の鬼気迫る演技にしびれた『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(月曜夜9時/フジテレビ系/1月6日スタート)が水野美紀、柄本明らを新メンバーに迎え帰ってくる。ヒリヒリする臨場感と迫力のアクションシーンはさらにパワーアップ、張り詰めたな世界観に魅了されそうだ。
横浜流星のアクションに期待が膨らむ『シロでもクロでもない世界でパンダは笑う。』は清野菜名とのW主演。社会の闇を暴露する痛快劇とミステリーがクロスする。深夜には山田裕貴主演の『SEDAI WARS セダイ ウォーズ』(TBS系で放送 ※日時は局による)がスタート。最強の世代を決定するバトルアクションドラマだ。全編クライマックスのハチャメチャ感も気になるところ。
大河ドラマに野木作品も。見逃せないドラマはほかにも
その他にも注目の作品が目白押し。2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』(日曜夜8時/1月19日スタート)は長谷川博己演じる明智光秀を新しい視点で描く。レンタルおやじを始める不器用な兄弟を、古舘寛治と滝藤賢一が演じる、『コタキ兄弟と四苦八苦』(金曜深夜0時12分/テレビ東京系/1月10日スタート)は『アンナチュラル』『獣になれない私たち』の脚本家・野木亜紀子の当て書き。人間味あふれるコメディが金曜日の深夜を素敵にしてくれそうだ。
どの作品もより進化、深化したドラマの世界を作り上げてくれるだろう。お気に入りの1本を見つけてほしい。
※画像はAmazonより