マナー違反じゃないけれどイタイ投稿
インスタ、ツイッター、Facebookなど、さまざまなSNSがありますが、ある程度の年齢になったときには“あること”ができていないと、読み手に対してちょっとした“イタさ”を感じさせてしまうかもしれません。それは、「for you」ではなく「for me」の発言(投稿)をすることです。
相手が興味を持ちそうなことを考えて発言ができているのか、相手のことを考えずにただただ自分のためだけに発言しているのかによって、内容は随分、変わってきます。
SNSの投稿に限らず、ある程度、大人になれば、発言には責任を求められてくるものです。それは、「誰に向けて、それを発言(投稿)しているのか」「相手にどんな影響を与える発言なのか」ということです。そういうことを考えられないようでは、まだまだ“お子ちゃま”だといえるのです。
ただし、もしあなたが芸能人であるとか、ごく親しい人だけに限定して公開している場合は、「for me」の発言をしても、需要はあるので問題はありません。例えば、孫のどんな些細な出来事であっても、おじいさん、おばあさんであれば、「よかったねぇ!」と喜んでくれますしね。
ただ、そういう状況でない場合は、発言(投稿)内容に気を付けないと「この人は、子供おばさん(子供おじさん)だなぁ」と思われてしまうことはあるでしょう。
「for me」投稿の代表は、「つまらない自己アピール」
「for me」投稿の代表となるものといえば、つまらない自己アピールです。例えば、ただただ「彼氏とカフェに行きました」といって、モテている自分を見せつけたり、「スッピンです」といった、自分のキレイさ自慢をしたり、「自分の高級ブランドバッグの画像をUPする」といった裕福自慢をしたりしていると、読み手の人たちの嫉妬心をかき立ててしまうことがあります。逆に、たとえ「for me」投稿であっても、誰もが驚くような内容……例えば、「トム・クルーズと遊園地に行きました」「ミス・ユニバースで優勝しました」「世界一周旅行に行ってきました」「少数民族に会ってきました」といったことであれば、本当にスゴイので、どんどん発言した方がいいでしょう。その内容には需要があります。
でも、たいした内容ではない場合は、「だから、なに?」「リア充である自分アピール?」と思われてしまう可能性は高いです。だから、ある程度大人になったのであれば、「受け手がこれに対して、どう思うのか?」を考えて発言(投稿)をした方がいいのです。
例えば、もし先ほど例を挙げたような残念なリア充の投稿をしてしまったら、失恋をして間もない人であれば、モテ女子自慢に嫉妬することもあるでしょうし、肌荒れに悩んでいる人が見たら、ムカついてしまうかもしれません。お金に困っている人が見たら、腹が立つこともあるでしょう。
不特定多数の人に発言(投稿)するというのは、相手に不愉快な思いをさせてしまう恐れがあるってことなんですよね。そんな読み手のことなんてお構いなしの気遣いができない人なのであれば、SNSなんて止めて、誰も読まないような日記に書いて、自分だけで満足することに留めた方が、敵を作らずに済むでしょう。
子供おばさんがSNSで自己アピールをする理由
なぜ、子供おばさん(子供おじさん)は、SNSでそんなつまらない自己アピールをしてしまうのでしょうか? それは、自己肯定できていないからです。だから、人に「すごいね」と言われることで、ようやく自分の存在価値を認識し、安心する傾向があるのです。つまり、SNSの発言の裏には「自分のことを分かってほしい」「受け止めてほしい」「認めてほしい」という気持ちが隠されているのです。
でも、ある程度の年齢になったら、自己を肯定し、精神的な自立ができていることが求められます。人に認められようとしないで、自分で自分をきちんと認められるようになることが大切なのです。だから、そういった自己顕示欲が見え隠れするSNSの投稿をしていると、「まだその段階にまで成長していない子供っぽい人」なのだと思われてしまうのです。
大人になったら、SNSを“自己顕示欲だけを満たす道具”にしないで、読み手の興味を引くような「for you」の投稿をしたいもの。その方がむしろ「すごいね!」「よかったね!」と言ってもらえて、自分も相手もHAPPYになりますよ。