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ドコモが迷惑メール対策に本気になれない理由 迷惑メールは未だにやってくる!

iモードユーザーに勝手に送りつけられるDMなどの迷惑メール。今や社会問題と化していますがドコモが用意した対策は果たして有効なのでしょうか?ドコモが迷惑メール対策に本気になれない隠された本音とは?

執筆者:大串 明弘

NTTドコモのiモードを使っている人なら、勝手に送られてくるDMにうんざりした経験ががあるでしょう。実際にiモードメールのアドレスを初期設定のまま(電話番号)にしておくと毎日のようにDMが勝手に送りつけられてきます。「誰からのメールだろう?」とウキウキしてメールをチェックすると、訳のわからないDM。思わずムッときてしまいますよね!

そして最悪なことに、それらのDMを読むたびにしっかりドコモから課金されているのです!これは許せません!


■迷惑メール対策に本気になれない理由

以前からその理不尽さにクレームが多かったiモードメールへの迷惑メール(DM)ですが、しばらくの間、ドコモはユーザーの声を無視し続けてきました。何故なんでしょうか?

2001年8月12日現在、iモードの利用者は約2700万人です。私の所に来た過去5通の迷惑メールを調べてみると1通あたりの平均文字数は54文字でした。iモードメールの料金は送信と受信とで異なるため正確な料金はわかりませんが、54文字の受信だと1通あたり0.9円の料金を受信者がドコモに支払うことになると思われます。

「0.9円位なら我慢してもいいかな」と思うあなた!ちょっと待ってください。実は1通当たり0.9円でも、全員に迷惑メールが1通届くとドコモはなんと約2400万円も儲かるんです! 全員に1日5通迷惑メールが届けばドコモは1日にして1億円以上の収益がでる計算になります!

ユーザーにとっては迷惑以外の何物でもなかった迷惑メールも、ドコモにとっては願ってもいない不労収入だったわけです。迷惑メール対策に本気になれない理由が見えてきますね。


■現在の迷惑メール対策は有効か?

それでは、現在ドコモで用意した迷惑メール対策は果たして有効なのか、ひとつひとつ検証してみましょう。

メール指定拒否
内容
指定のメールアドレスからのメールを受信しないようにできる(最大10件まで)。
評価
インターネットメールでは送信者のメールアドレスは簡単に偽造できるのでDM対策としては意味がない。
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