そこで以前、「ふるさと納税の活かし方2パターン」を解説しました。この記事では、心理学的に正しい返礼品の選び方や、経済的に正しい返礼品の選び方について解説しました。今回は、その続きです。
ふるさと納税の返礼品、何を選ぶのが一番お得?
ふるさと納税はやっぱりお得な制度?
「そもそも、ふるさと納税って何?」という方もいるので、少しだけ復習しましょう。ふるさと納税とは、「好きな地域に寄付をして節税でき、しかもプレゼント(返礼品)ももらえてしまう」というお得な制度です。僕も愛用している制度で、ふるさと納税のおかげで随分と生活費を浮かすことができています。
受け取れる返礼品はさまざまあり、肉・野菜・穀物・フルーツといった食品やお酒、日用品、旅行券など、幅広いジャンルを受け取ることができます(1)。
とはいえ、「いろんな種類のプレゼントを受け取れる!」というと聞こえがよいのですが、いざふるさと納税をしようと思うと、どんな返礼品がお得なのか迷うものです。
そこで今回、マネーの専門家である僕自身も実践している「返礼品の選び方」を解説します。
ベストな返礼品はどれ?
僕の考えるベストな返礼品は、「還元率の高い生活必需品」です。生活必需品と聞くと、トイレットペーパーやティッシュペーパーが思い浮かぶ方もいるかもしれませんが、これは還元率からみると微妙です。よって、「最低限の寄附金額で、できるだけ生活費を浮かすことができる返礼品を選ぶ」のが理想的でしょう。
たとえば、ピカイチな返礼品が「お米」です。僕の家庭では、1年分のお米のほとんどをふるさと納税で賄っています。主食のお米は保存がきく上、いずれ食べますので無駄が出ません。浮いた食費の分だけ、余ったお金は好きに使うことができるのでオススメです。
ワーストな返礼品はどれ?
一方、僕の考えるワーストな返礼品は、「高級品や嗜好品」です。高級品や嗜好品を受け取るのは気持ちがよいものです。満足感を得るには、良い選択かもしれません。しかし、マネーの専門家としては、「金銭的なリターンは小さい」といわざるを得ません。高級品や嗜好品は、もともと必要がありませんから、たとえ返礼品として受け取っても無駄遣いと同じです。ふるさと納税で「タダで受け取れる」と考えるとお得な気がしますが、タダで受け取るにしても必要なものを受け取った方が合理的といえるでしょう。
中でも微妙なのがビールやワイン、日本酒といったお酒の類です。アメリカ心理学会のプレスリリース(2)によれば、「お酒はストレス解消にならない!」らしいので、心理学的にも正しい出費とはいえなさそうです。
ふるさと納税の基本は、上手に生活費を浮かすこと
ふるさと納税を使うことで、私たちはお得にプレゼントを受け取ることができます。とはいえ、少し気を抜くと、その場の勢いで「高級なお肉がほしい!」「美味しいお酒を飲みたい!」など、ついつい浪費に走りがち。せっかくお得な制度でも、使い方を間違えればただの無駄遣いになってしまいます。上手にお金を貯めたいのであれば、「どんな返礼品を選べば、最も生活費が浮くだろうか?」と考えて選ぶとよいでしょう。
【関連記事】 ●参考情報
WEBサイト:さとふる
プレスリリース:American Psychological Association, “Stress in America Press Room