貧乏体質はすぐに変えられる?
「金持ちになりたければ自制心が大事!」というのはよくある話。自制心が高いと無駄遣いを減らせたり、将来のために資産を運用できたり、よいことずくめです。自制心を高める方法はいくつかあります。少しだけ例を挙げると、「辛いことを日記に書き出す」「自分の死について考える」など、様々なテクニックがあります。
とはいえ、人の生活習慣はカンタンに変わらないので、すぐに身につかないのが辛いところです。そこで今回は、僕が知る限り、特に即効性が高い「自制心を高めて金持ち体質を身につける方法」をご紹介します。
自制心は鍛えるよりも維持することが大事!
ここでオススメするのは、「自制心を鍛えるテクニック」ではなく「自制心をすり減らさないテクニック」です。自制心は筋肉と同じで、鍛えるためには時間がかかります。握力20kgから握力30kgにパワーアップするには、それこそ日常的なトレーニングが必要です。
とはいえ、時間をかけて自制心を鍛えなくても、ここぞというときのために温存しておくことは可能です。自制心の温存テクニックは、金持ち体質を手に入れる最もてっとり早い方法なので、覚えておくとよいでしょう。
そこでご紹介する自制心温存テクニックというのが、「スマホ断ち」です。
スマホ依存は貧乏体質のもと!?
「スマホ断ちで自制心が改善する!」というデータは豊富にあります。たとえば、先日「貧乏を防ぐにはメールチェックの回数を減らすといいぞ!」といった話をしました。これは、ブリティッシュ・コロンビア大学による研究(1)で、メールチェックの回数を「1日3回まで」に制限することで、被験者のストレスレベルが低下したことが確認されました。ストレスは自制心を崩壊させる大敵ですから、「ストレスの大元を断つ」ことで自制心を守り、貧乏を防ぐという方法です。
気がつけば、スマホ依存になってない?
また、「自制心が下がると、さらにスマートフォンを使ってしまうかも?」なんて話もあります。ユタ大学の研究(2)によると、「自制心が低い人ほど(スマホなどの)メディアを多用する」傾向が確認されています。
つまり、「スマートフォンを使って自制心が下がる」→「自制心が下がってコントロールが効かなくなる」→「さらにスマートフォンを使う」という悪循環に陥ってしまうようです。
さらに怖いことに、「自分は有能だ!」(マルチタスクが得意だ)と考えている人ほど、メディア漬けで自制心が下がり、仕事も遅いことが確認されました。要は、スマホ依存は自覚症状が薄いということなのでしょう。
スマホ断ちで、金持ち体質を目指そう!
この悪循環を断つためにも、スマホ断ちは効果的。具体的な対策としては、家に居るときは「常にスマホをコンセントにつなぎ、近くには置かない」こと。仕事中は、「スマホの電源を切り、デスクの中にしまう」のがオススメです。今やスマホは生活必需品ですが、使い過ぎはメンタルに毒です。「スマホに振り回される貧乏体質」ではなく、「スマホを賢く使いこなす金持ち体質」になりたいものですね。
かくいう僕自身、朝起きがけにスマホでメールをチェックし、そのまま「30分間インターネット・サーフィン」→「気づけば休日の午前中が無駄に……」なんて経験をたびたびしています。
つい使ってしまうスマホですが、上手な付き合い方を考えて、貧乏体質にならないように気をつけましょう。
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【参考文献】
- 論文:Kostadin Kushlev and Elizabeth W. Dunn, 2015, "Checking email less frequently reduces stress", Computers in Human Behavior, 43, pp. 220-228
- 論文:David M. Sanbonmatsu, David L. Strayer, Nathan Medeiros-Ward, Jason M. Watson, (2013), “Who Multi-Tasks and Why? Multi-Tasking Ability, Perceived Multi-Tasking Ability, Impulsivity, and Sensation Seeking”, PLOS ONE, 8.