セックスレスになりやすい男性の職業・原因
男性がセックスに対して後ろ向きになるのはなぜ?
今回はそもそも、なぜ男性がセックスに対して後ろ向きになるのか。またそれは仕事やライフスタイルに関係あるのか、という点について考えます。
男性側がセックスに対して後ろ向きになる原因は、メンタルなものとフィジカルなものに分けられます。
メンタルとは「性欲がわかない」という状態であり、そしてさらに「性欲がわかない」の中には「常に性欲がわかない」場合と「妻に対してのみ性欲がわかない」の2パターンに分かれます。
一方でフィジカルの方は性欲はあるものの「うまく勃起しない」「持続しない」といった状態です。こちらは、加齢などによるEDが原因として考えられます。
今回は仕事やライフスタイルで影響を受けやすいメンタル面をみていきましょう。
<目次>
事例1:クレーマ対応による過剰なストレスで……
クレーマー対応はストレスがいっぱい(写真はイメージ)
もともと総務畑で営業職などの経験がなかったのに、人当たりの良さや面倒見の良さを買われてこのポストに就いたのが半年前。
配属されて驚いたのが、「お客様」からかかってくるさまざまな電話の多さ。不良品やさまざまなトラブルの話はもちろん、起用しているCMタレントへの苦情や商品パッケージの文字の大きさへの不満まで、ありとあらゆるクレームが日々押し寄せてきます。
中には「責任者を出せ」と怒鳴り散らすお客様もいて、ナオトさんがまじめに勤めれば務めるほど、ストレスがたまる一方。
前は週1程度であった夫婦のセックスも、異動以降はやる気が起きず、気づけば数か月もご無沙汰になってしまったそうです。
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性欲減退の原因にはさまざまなものがありますが、日常生活で受けるストレスの影響は大きいといわれています。したがって、ストレスの多い職業の場合、自然とセックスレスになる可能性があります。
例えば、ナオトさんのようにお客様と接する機会が多く、日々クレーマーや面倒な顧客を相手にしている営業マン、接客業、サービス業の方などが該当するでしょう。
事例2:夫婦で生活リズムが異なるせいで……
みんなに頼られて忙しすぎると……(写真はイメージ)
草食系の優し気な男子しかいないイメージのある介護業界には珍しく、大学時代は体育会系のクラブに所属していたマッチョ男子。入居者の身体介護など力仕事もバリバリこなし、他のスタッフからも頼られることが多い人気者です。
しかし、イマドキの介護業界は人手不足で、スタッフも中高年や子供を持つ女性職員が多いため、まだ子供のいないケイタさんには、夜勤・宿直の当番が割り振られがちでした。
最近は特に他のスタッフから頼まれるままに交代で夜勤に入る場合も多く、気づけばパートナーとはすれ違い生活。「そろそろ妊活も」という奥様のプレッシャーは感じつつも、「寝られるときには寝ておかないと……」とご無沙汰の日々が続いているそう。
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生活時間帯がパートナーと合わず、すれ違いの多いカップルもセックスレスになりがちです。例えば、夜勤や泊りがけの勤務がある、24時間操業している工場の勤務、終夜営業の店舗のスタッフ、介護や医療の仕事などが考えられます。
パートナーが日中の仕事をしている場合、どうしても生活時間帯がずれてしまい、一緒にいる時間、会話やコミュニケーションの時間、もちろん寝室で一緒に過ごす時間もが少なくなります。
セックスとは夫婦のコミュニケーションの一環ですから、会話のない夫婦、スキンシップのない夫婦にセックスはありません。この「生活時間のすれ違い」もセックスレスを生む大きな要因です。
事例3:色気ゼロの生活に慣れすぎて……
男性ばかりの職場の影響も……(写真はイメージ)
建設業はもともと男性が多い職場であり、ここ数年は女性社員の入社はなし。現場はもちろん、本社を見渡しても、女性といえば社歴40年を超える超ベテランのお局様が1人だけ。
また、結婚当初は毎日きれいに髪を巻いていた奥様も、最近では双子の男の子の子育てに忙しく、すっぴんジャージで色気ゼロ。
朝から晩まで色気ゼロの生活を続けるうち、下半身がうずくこともなくなったそうです。
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このように仕事場の環境が性欲減退の原因になる場合もあります。
もちろん、職場で直接女子のお尻にタッチするようなコミュニケーションは絶対にNGです。しかし、「すれ違いざまに女性の髪のいい香りを感じる」程度の刺激すらないことで、だんだん性欲が減退していく場合も。
建設業だけでなく、男性ばかりが黙々とパソコンに向かっているようなシステム開発系の仕事も、セックスレスになりやすい職業と言えるでしょう。
どんな職業であれ「セックスレスのリスク要因」を理解しておくこと
パートナーとの時間を大切にすること
ただし、自分の職業やライフスタイルによってもたらされるリスク要因をしっかり理解し、どうしたら良好なパートナーシップを築けるかを考えることはとても大切です。
どんな職業、ライフスタイルであったとしても、ぜひ以下の3点を意識してみてください。
- 仕事上でのストレスを減らしたり、溜め込まないようにしたりすること
- パートナーと一緒に食事や会話などをする時間を意識して作るようにすること
- セクシャルな刺激を日々の生活に意識して取り入れ、セクシー感度を鈍らせないようにすること
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