イギリスの豪華客船「クイーン・エリザベス」
![クイーン・エリザベス](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/4/8/0/9/5/7/201910251059/p1.jpg)
世界のクルーズファンにとって憧れの豪華客船、クイーン・エリザベス。紺と白を基調とした船体や煙突の赤が格式を感じさせる
<目次>
- 憧れの豪華客船クイーン・エリザベスの大きさは?どんな船?
- 客室と食事は4段階のカテゴリー制(ランク制)
- 船内には美食レストランやカフェ、バーが勢ぞろい
- タイタニックから承継した「ホワイトスター・サービス」
憧れの豪華客船クイーン・エリザベスの大きさは?どんな船?
クイーン・エリザベスは全長294メートル、海上からの高さは56.6メートル、12階建て、乗客定員は約2000人。ちょっとしたマンションより大きく、間近で見上げると思わず「大きいな~」と声が出てしまいます。![クイーン・エリザベスの時計](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/4/8/0/9/5/7/201910251122/p10.jpg)
クイーン・エリザベス船内のロイヤル・アーケード。時計はロンドンのビッグ・ベンと同じDENTO社の特製
船を運航するのは、あのタイタニックを助けたキュナード
![キュナード・プレイス](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/4/8/0/9/5/7/201910251114/p7.jpg)
クイーン・エリザベス船内にあるキュナード・プレイス。キュナードの歴史ゆかりの品や写真が見られる
キュナードは、英国王室から女王陛下の名称を付ることを許された唯一の客船会社で、今回紹介する「クイーン・エリザベス」のほかに「クイーン・メリー2」と「クイーン・ヴィクトリア」の3隻を保有。2022年には4隻目の客船がデビューすることも決まっています。
![グランド・ロビーの寄木細工](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/4/8/0/9/5/7/201910251116/p2.jpg)
クイーン・エリザベスのグランド・ロビーにある寄木細工。エリザベス2世の甥、リンリー子爵の作
客室と食事は4段階のカテゴリー制(ランク制)
歴史的に階級社会であるイギリスの客船とあって、カテゴリー式の客室を採用しているのも特徴的。客室は4つのカテゴリー(上位クラスから「クイーンズ・グリル」「プリンセス・グリル」「ブリタニア・クラブ」「ブリタニア」)にわかれ、それぞれのカテゴリーに専用ダイニング(レストラン)があります。食事はクルーズ代金に込みで、朝・昼・晩の3食、コース料理やブッフェなどが食べられます(食事の選択肢は専用ダイニング以外にも!詳しくは後述)。客室カテゴリー1:クイーンズ・グリル
![クイーン・エリザベスの客室](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/4/8/0/9/5/7/201910251340/p17.jpg)
クイーンズ・グリルの客室の一例
![クイーンズ・グリル](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/4/8/0/9/5/7/201910281041/c14.jpg)
クイーンズ・グリルの専用ダイニング
客室カテゴリー2:プリンセス・グリル
![クイーンエリザベスの客室](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/4/8/0/9/5/7/201910251339/p16.jpg)
プリンセス・グリルの客室の一例
![プリンセス・グリルの専用ダイニング](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/4/8/0/9/5/7/201910281108/c16.jpg)
プリンセス・グリルの専用ダイニング
客室カテゴリー3:ブリタニア・クラブ
![クイーン・エリザベスの客室](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/4/8/0/9/5/7/201910251345/p18.jpg)
ブリタニア・クラブの客室の一例
![ブリタニア・クラブの専用ダイニング](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/4/8/0/9/5/7/201910281043/c15.jpg)
ブリタニア・クラブの専用ダイニング
客室カテゴリー4:ブリタニア
![クイーン・エリザベスの客室(ブリタニア)](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/4/8/0/9/5/7/201910251146/p6.jpg)
ブリタニアの客室の一例
![クイーンエリザベスのブリタニア・レストラン](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/4/8/0/9/5/7/201910251147/p13.jpg)
2層吹き抜けの「ブリタニア・レストラン」
まるで美食の街!船内にはレストランがいっぱい
![クイーン・エリザベスの食事](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/4/8/0/9/5/7/201910251125/c2.jpg)
ブリタニア・レストランの食事の一例
●リド・レストラン
![クイーン・エリザベスのブッフェ](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/4/8/0/9/5/7/201910251352/p15.jpg)
和食コーナーもある「リド・レストラン」
●リド・テーマ・レストラン
![リド・テーマレストラン](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/4/8/0/9/5/7/201910251229/p14.png)
リド・テーマレストラン。バンブー(アジア料理)の一例(有料19.5ドル、予約制)。左上が前菜、左下メイン、右デザートとかなりのボリューム!
●ゴールデン・ライオン
![ゴールデン・ライオン](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/4/8/0/9/5/7/201910251217/c6.jpg)
キュナードオリジナルビールが飲めるパブ。料理は無料。アルコール類は有料
●ステーキハウス・アット・ザ・ベランダ
![ステーキ](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/4/8/0/9/5/7/201910281047/5D3_0348209.jpg)
ボリューム満点のステーキは赤ワインなどと共に
船の上の食事って、なんとなく大味で味もそれなり……みたいなイメージをもつ人もいるかもしれませんが、それをいい意味で裏切ってくれるのがクイーン・エリザベス。24時間利用できるルームサービスもあるので、体重増加は覚悟しておいたほうがよいかも!?
心地よいくつろぎを誘うカフェやバーも充実
![クイーン・エリザベス。カフェ・カリンシア](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/4/8/0/9/5/7/201910251153/p8.jpg)
カフェ・カリンシア。飲み物は有料ですが、ペストリーは一部無料!
![コモドアー・クラブ](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/4/8/0/9/5/7/201910251209/c10.jpg)
「コモドアー・クラブ」では、歴代のコモドアー(提督)をイメージしたシグネチャー・カクテルを提供
タイタニックから承継した「ホワイトスター・サービス」
![ホワイトスター・サービス](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/4/8/0/9/5/7/201910251209/p3.jpg)
胸元に光る赤いバッジは「WHITE STAR SERVICE(ホワイトスター・サービス)」のもの
エレガントな雰囲気の中、誰もが気後れせずに心地よく過ごせるのはスタッフたちの温かなもてなしのおかげ。親しみやすく高品質なサービスは「ホワイトスター・サービス」と呼ばれるもので、クルーは全員「ホワイトスター・アカデミー」で学び、高いサービススキルを習得しています。クルーの胸元には「WHITE STAAR SERVICE(ホワイトスター・サービス)」と書かれたロゴバッジが光っているのを見ることができるでしょう。
ちなみにホワイトスター・サービスは、あの「タイタニック」を所有していた「ホワイトスター・ライン」の名前を継承。ホワイトスター・ラインとキュナードとは1929年に合併しています。
かつては移動の手段として当たり前だった船旅も、現代では一味ちがう旅のスタイル。自然に気持ちが高揚するその非日常感、そして豪華な設備や食事に見合う一流のサービスもクイーン・エリザベスの魅力なのです。
そんなクイーン・エリザベスの船内では、一体どんなふうに過ごせるのか。さらに詳しい乗船記はこちらの記事でレポートしています。
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