おなかが空いていないのに甘い物を食べるのがやめられない……

深夜の間食

お腹がすいているわけではないのに甘いものを食べずにはいられない……。甘い物依存は治せるのでしょうか?


「おなかが空いていなくても甘い物を食べるのがやめられない」「やせたいのに買い置きのおやつに手が伸びてしまうやめられない」……と、甘い物や間食をセーブできずに悩んでいる方は少なくないようです。

やめられない間食は、一般的なレベルの悩みから、病気になってしまうほど深刻なものまで様々。私は病院での栄養相談も担当していますが、糖尿病を患ってしまった患者さんで、甘いものがやめられず、自宅の各部屋にコーラ専用の冷蔵庫を置いているという方もいらっしゃいました。

また、糖尿病患者さんなどの場合、ご本人は「私は買わないようにしているのですが……」と前置きされた上で、
  • 孫が来る
  • 友達が来る
  • 習い事の帰りに友人とカフェに寄る
といった理由を挙げて、甘い物を食べている方が多いです。
 

甘い物・間食がやめられないのはなぜ? 原因は「習慣化」

 間食がやめられない理由は、

「クセになっている」

これに尽きると思います。

飲酒や喫煙と同じで、間食をせずに過ごしている人もいるわけですから、健康に欠かせない食事とは異なり、間食を食べない生活はしようと思えばできないわけではないのです。でも、生活のリズムの中に間食が「習慣化」されてしまっている場合、簡単にはやめられません。
 

甘い物や間食を続けるのはどう身体に悪い? 健康への害・デメリット

少量の甘い物は気分転換にもなるかもしれませんが、だらだらと間食をする習慣や、毎日多すぎる量の間食は、体にもよくありません。虫歯にもなりやすくなりますし、糖尿病などの生活習慣病にもなりやすくなります。

いわゆる「だらだら食い」は歯の大敵です。口腔内は、甘い物を食べることで酸性に傾きますが、唾液で時間をかけて中性に戻ります。口腔内は酸性である時間が長いほど、虫歯になりやすいため、時間を決めずにだらだらと甘い物を食べ続けることで、虫歯のリスクが高まります。

糖尿病などの生活習慣病については、これまでにも何度となくお伝えしている通りです。大人にとって間食は「必要なエネルギーを補充する行為」ではなく、「過剰なエネルギーを摂る行為」でしかありません。肥満リスクが高くなり、ひいては生活習慣病のリスクも高くなってしまいます。
 

甘い物・間食がやめられないときの対策法・おすすめの置き換えおやつ

空き時間につい甘い物に手が伸びてしまうという人は、歯磨きでも散歩でも運動でも何でもいいのですが、ちょっとした時間を、食べること以外の趣味の時間に変えていくのがよいと思います。以前、手芸が趣味になった患者さんで、「手芸をしていると落ち着くので、間食をしなくなった」という方もいましたよ。

それでも、どうしても何か食べないと落ち着かないなら、低カロリーのものとして、ところてん、寒天、わかめスープ(汁は残した方がよいです)のようなものはいかがでしょうか。これらを間食として食べる量は一食分程度でしょうか。また、どうしても友人と集まることがあり、間食が避けられないような場合は、時間を決めて果物を食べることにするのもよいと思います。果物の場合は、大きさとして握りこぶし約1個分まで。間食で果物を食べるのであれば、食後のデザートとして果物を食べることは避けましょう。
 

甘い物、間食をやえたいなら生活スタイルごと見直しを

繰り返しになりますが、甘い物、間食は生活習慣のひとつの「クセ」なので、なかなかやめられないと思います。

「身体のために間食をやめる!」「健康に悪いから甘い物は食べない!」などと気合を入れても、精神論だけでクセは直せません。

食べる動作を同時にすることが難しいような、夢中になれることが何か一つでも作れると、「間食をしない生活スタイル」が自然に身についていくのではないかと思います。間食から上手に気持ちをそらすことで、健康な食生活を手に入れていきましょう。
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