亀山早苗の恋愛コラム

夫にベタベタする妹…正直、不安でたまらない

昔、妹に彼を盗られたことがあるとしたら、それはトラウマになってしまう。たとえ結婚しても、夫にベタベタする妹の姿は見たくないと思って当然である。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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妹が夫にベタベタ、それを見る私はイライラ

妹にとられる

昔、妹に彼を盗られたことがあるとしたら、それはトラウマになってしまう。たとえ結婚しても、夫にベタベタする妹の姿は見たくないと思って当然である。

 

 

かつての悪夢が思い出される

結婚して10年、なかなか子どもに恵まれなかったアスカさん(42歳)が、ようやく双子を出産したのは4年前。彼女は三姉妹の長女で、末の妹のクミさんは35歳独身だ。

「私も夫も地方出身で、東京近郊に住んでいますが、双子が生まれてからは頼れる人がいなくて。クミは東京で働いていたので、ときどき手伝いに来てもらっているんです。本当は彼女を家に入れたくなかったけど、やむを得ない判断でした」

アスカさんが末妹のクミさんを遠ざけたいのは、過去に痛い目にあっているから。

「私は東京の大学に進学して就職。妹も東京の大学に入学したので、私が25、6歳のころから一緒に住んでいたんです。当時、私はつきあっている人がいたんですけど、妹が奪いとったことがあって……」

彼の話によれば、クミさんはアパートに押しかけ肉弾戦で彼を籠絡したとか。

「妹は私と違って胸が大きくてスタイルがいいんです。酔っていた彼は妹に押したおされて、抵抗できなかったと言っていました。もちろん、そんな彼とはさっさと別れました。妹も結局、つきあいには至らなかったようです。彼女は盗るのが目的だったんだと思う」

妹を追い出そうとしたが、アスカさんには結局、それができず、ほとんど会話がないまま同居を続けた。そうしているうちに夫となる男性と知り合った。

「彼とのつきあいは妹には話しませんでした。彼がひとり暮らしだったから、彼の部屋でほぼ同棲していました。何を言われても妹にだけは彼の住所も知らせなかった」

無事に結婚して新居を構えた。クミさんは就職と同時に自分で賃貸マンションを借りて移り住んでいた。

「双子の出産以降、さまざまな人の手を借りて共働きでがんばっていたんですが、どうにもならないときがあるんですよね。そんなとき、クミが連絡してきて、『私があいている時間なら手伝うよ』と。よほどのことがない限り頼みませんでしたけど、それでもときどきは頼んでいるんです」

 

 

夫がデレデレしているのも腹が立って

つい先日も、ふたりとも保育園で発熱。だがアスカさんは、日帰り出張中だった。やむを得ずクミさんに連絡をとった。

「妹はシフト制の仕事なんですが、そのときはたまたまあいていた。それでふたりを迎えに行ってくれたんです。夫にも連絡して早く帰るよう頼みました。私は電車が遅れたために帰宅が夜10時を回ってしまったんですが、リビングに入ると、妹と夫がソファでぴったりくっついて座っていて……。思わず『何してるの』と尖った声が出てしまいました」

クミさんは「ちょっとセルフマッサージのやり方を教えてあげてただけ」と淡々と言い、夫は、「お帰り、疲れただろ」といつものように迎えてくれた。ただ、夫の表情がやけにデレデレしているようにアスカさんには見えた。

「このままだとあのふたり、どうにかなってしまう。今、毎日がストレスなんです。私が頼まなくても夫がクミに手伝いに来てと言うかもしれない。私がいないときにふたりが絡み合っている絵まで浮かんできてしまって」

その昔、妹に恋人を盗られたことを夫に話そうかとも思ったが、かえってそれが妙な刺激になるかもしれないと思いとどまっている。

「不安でたまらないんです。どうしたら夫と妹が仲良くならないですむのか、いい方法が考えつかない」

人の気持ちはコントロールできないが、せめて夫に「妹を呼ばないでほしい」ということだけは伝えておくしかないのかもしれない。
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