31歳からの恋愛相談室:今回の回答者はアルテイシアさん
「31歳からの恋愛相談室」今回の回答者は、アルテイシアさんです
■アルテイシアさんプロフィール
今回の回答者:アルテイシアさん
夫であるオタク格闘家との出会いから結婚までを綴った『59番目のプロポーズ』でデビュー。女性が自分らしく、オリジナルな幸せを追求して生きていくための方法や考え方を発信。『恋愛とセックスで幸せになる 官能女子養成講座』『オクテ女子のための恋愛基礎講座』『アルテイシアの夜の女子会』『40歳を過ぎたら生きるのがラクになった』他著作多数。
twitter:@artesia59
お悩み:女友達に彼氏ができたことを素直に喜べず、自己嫌悪しています
お悩み:女友達に彼氏ができたことを素直に喜べず、自己嫌悪しています
30歳になって、友達が彼氏を作ったり、結婚したりということが増え、どうしても取り残された気持ちになってしまいます。特に最近、親友に彼氏ができ、嬉しいのに寂しいです。
一方私はといえば、どんどん男性が無理になっていっています。というのも、エリート男性の多い日系企業で総合職として働いているのですが、女性だからという理由で軽んじられているなと感じる機会が多々あります。たとえば、仕事をバリバリすることを求められながら「女子力が足りないな」なんて言われることもよくあり、げんなりします。
そんな状況で、彼氏ができた親友と自分を比べちゃいけないとわかっているのに、どうしても辛いです。私はどうすれば、楽に生きられるのでしょうか。
アドバイス1:比べてもいい。それはとても自然なこと
アドバイス1:比べてもいい。それはとても自然なこと
Yamaさんは今、職場で女性蔑視にさらされて、辛い状況ですよね? 自分が辛いときに人と比べて羨んだり、素直に幸せを喜べないのは、すごく自然なこと。
そんなときは「自分は性格が悪い」じゃなく「自分は今、辛い状況なんだな」と思ってください。そんなふうに受け入れることで、辛さが少しは軽減しますよ。
それに友達と比べて羨みつつ、相手の幸せを願うこともできます。人間の感情は1つじゃなくて、多様だから。だから人間はカラフルで面白い。
Yamaさんの文章からは「彼氏がほしい!」「結婚したい!」という強い欲求は感じないです。それなのに「取り残された気持ち」になるのは「恋愛・結婚するのが普通、それが女の幸せ」という刷り込みがあるからでは?
男尊女卑な環境にいると特に、その刷り込みやプレッシャーがキツいですよね。それで「(恋愛や結婚をしてない)自分には欠陥があるんじゃないか?」と考えて、辛くなってるんじゃないかな。
でも、幸せの形は人それぞれ。恋愛や結婚や出産は個人の自由であり、世間や他人が口出しすることじゃない。……と、頭ではわかってると思います。でも刷り込みやプレッシャーに負けそうになりますよね。
まずは周囲の雑音を減らすために、以前の相談で話した「3つの○○返し」を活用してください。
また「女子力が足りない」「彼氏いるの?」「結婚はまだ?」とか言われたら、とっさに笑顔を返さず、プーチン顔をしましょう。「あまり私を怒らせないほうがいい」という顔をすれば、ウザい男性たちが寄ってこなくなりますよ!
アドバイス2:「未来予想図」を具体的に描こう
あとYamaさんは「自分にとっての幸せ」がハッキリしてないから、モヤモヤしてしまうのかも。そういうときって、隣の芝生がやたら青く見えますよね。なので、まずは自分の心と向き合って、「自分にとっての幸せは何か?」を深掘りしてみましょう。
自分はどんな人生を送りたいのか?何を幸せと感じるのか?一番欲しいものは何か?……それを自分でわかってないと、手に入れようがないから。
そのためにおすすめなのは、「リアル未来予想図」を描いてみること。40歳の自分、45歳の自分、50歳の自分…と想像してみて、そのときにどんな生活をしていたいか、どんな自分になっていたいか、具体的に書き出してみる。「妄想未来日記」みたいな感じで。
それをすれば、「自分にとっての幸せの形」がだんだん見えてくると思いますよ。
アドバイス3:完全生命体でも、アラサー期は悩むもの
アラサーの女子達と話してると「彼氏が欲しい!結婚したい!という強い欲求はない。でも本当にそれでいいの?欠陥人間なんじゃないの?とモヤモヤする」とよく聞きます。そういう子達ってむしろ「完全生命体」なんですよ(笑)。「男いらず」で生きていけるタイプってこと。
そういうタイプの子も、アラサーぐらいの時期って悩むもの。友達がどんどん結婚・出産したりするし、周りから「結婚は?」「出産は?」とかやいやい言われるし。
ほんと、外野は黙ってろと言いたい。やいやい言う連中はさっさと転生して、来世は貝に生まれ変わるといい。
アラサーは悩むのが仕事か?ってくらい悩むけど、35歳を過ぎると変わってきます。自分の向き不向きがわかってきて、「自分はこういう生活が向いてるな」とソフトランディングしていく。
それに周りもやいやい言わなくなってきて、40を過ぎると本当に何も言われない(笑)。40代のシングルの友人達は「周りがほっといてくれるのが一番嬉しい」と言ってます。
彼女らもアラサー期は悩んでいたけど、40歳を過ぎた頃から「今が一番楽しくて幸せ!」という場合がすごく多い。みんな「自分に無理せず生きてきたら独身だった」という感じで、「今の生活が楽しいし、居心地いい」と言ってます。
そんな彼女らに共通するのは、経済的に自立してることと、気の合う女友達がいること。
大切な親友が結婚したら取り残されたような、寂しい気持ちになりますよね。「自分だけ1人ぼっちになったらどうしよう」と思うし。
そんな不安や寂しさを減らすには、人とのつながりを増やすこと。「真の自立とは、依存先をたくさん持つこと」と言うように、タコ足配線的につながりを増やせば、心が安定しますよ。
だから、Yamaさんも新しい出会いを増やしてください。仕事以外の趣味のつながりとか。周りのアラサー女子はオタ活つながりで、応援うちわを作って遠征ツアーに行ったり、めっちゃ楽しそうで充実してますよ(笑)。そうやって仲間と愉快に過ごしてると、「無理に結婚しなくていっか」と焦りや不安も減っていくし。
ちなみに、私の主催するサロン「アルテイシアの大人の女子校」には「しけり会」というのがあって(笑)。自称「恋心の導火線がしけってる」女子たちが集まって、キャッキャウフフしたり、モヤモヤを吐き出したり、楽しくやってます。資産運用の勉強会とかも開いたりして。
しけり会のメンバーが「シングルで楽しそうな女性の先輩と仲良くなって、こんな風に生きていけばいいのか!とイメージできるようになった」と話してました。
女性の方が寿命が長いので、結婚してても最後はシングルになる可能性が高い。子供もいずれは巣立っていくしね。だから「未婚既婚、子持ち子ナシを問わず、みんなで年をとっていこう!」と言ってます。それで最後は、女だけのデンデラを築こうと(笑)。
Yamaさんもつながりを増やしていって、「今けっこう楽しいな」と思えたら、焦りや寂しさも減っていきますよ。
日本は「独身女は寂しくてミジメ」という呪いが強いですよね。「独身だと老後が孤独で寂しい」とか脅してくる人も多いし。でもそういうウザい人のほうが嫌われて、孤独なんですよ。自分が本当は寂しいから「お前もそうなるぞ」って脅してるんです。
よかったら、私の新刊『40歳を過ぎたら生きるのがラクになった』を読んでみてください。「年をとるのが怖くなくなった、むしろ楽しみになった」といった感想をよくもらいます。この本を読んで、Yamaさんの気持ちが少しでも楽になると嬉しいです。
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Q.オタク活動が楽しすぎて、婚活する余裕がありません
Q.既婚の女友達との上手な付き合い方がわかりません
Q.独身でいいと思うのは、本当に愛する人に出会っていないから?